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2018年06月 アーカイブ

2018年06月02日

6月のつぶやき                            11134 603
●歌いながら田んぼ道をウォーキング―今日はプレスリーの「アメリカの祈り」を歌ってみた。
 ♪・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Glory, glory, Halleluyah, His truth is marchin' on ♪
●加計氏の記者会見あり、翌日の朝日川柳7つのうち6つとも、それに関連。
「『地震サッカー耳目の隙間に加計会見』―姑息絶妙なタイミング」
「『記者会見 首相 補佐官と同じ舌』―記憶記録ありません」
「『ウソつきはウソつきの顔記者会見』―もちろん一般論です」
「『恥を知れ言っても無駄か恥知らず』―一般論に非ず」などと。
●朝日川柳から一句
「タラップでモリカケ手を振るように見え―総理夫妻訪米、首脳会談7回目」
●ご飯論法―パンは食べたが、「ご飯を食べたか」と訊かれたから、食べていないと答える―訊かれたことしか答えない―柳瀬
 逆ご飯論法―訊かれたことには答えず、訊かれもしないことをくどくど話す(はぐらかす)―首相
●朝日川柳から―「座布団3枚」
「起立して深々頭下げろよな」―会見で傲慢不遜財務省
「再発の防止は簡単安倍辞任」
「官と民改竄捜査格差あり」―大阪地検による財務省捜査と東京地検による神戸製鋼家宅捜査

2018年06月06日

北朝鮮問題は過去の歴史に向き合って

 首相も外相もマスコミも自国民の偏狭な(歴史的視点を欠いた)思い(国民感情)にとらわれて核・ミサイル問題と拉致問題だけに焦点が当てられ、北朝鮮にそれらを「放棄しろ」、拉致した日本人を「還せ」、さもなければ「最大限圧力」あるのみ、と言い放つだけのような論調が専らで、米朝首脳会談がどうなるかも、その観点からしか論評されない。日本国民にとって非核化と拉致被害者の解放は北朝鮮に対して求めてやまない最重要案件であることは勿論のことだが、それらをただ一方的に迫るだけでは埒があくまい。なぜなら、それらは彼の国が必ずしも傍若無人(道理など意に介さず勝手・気まま)にやってきたわけでもないだろうからである。
 そこには不幸な歴史がある。日本による植民地支配、それが終わったかと思うと、米ソによる分割占領・南北分断・冷戦から朝鮮戦争、休戦協定は結ばれるも戦争終結は未だ成らず、敵対関係は続き、いつ戦争が再開されるか分からない、という状態が続いている。強制連行・慰安婦問題・謀略・テロ・拉致など様々な事件や問題はその中での出来事として考えなければならないだろう。核・ミサイル問題も拉致問題も、その歴史的文脈で(冷戦・戦争・休戦から終結・敵対関係の解消へ)の道理に則して考え、解決策を講じなければなるまい。ただ単に「非核化(核・ミサイルを放棄)せよ」といくら言い立てても、朝鮮戦争が休戦協定にとどまっていて、いつ再開されるかも分からない状態が続いているかぎり、それ(核・放棄)はあり得まい。逆に戦争終結宣言・平和協定締結で敵対関係が解消されれば、武力攻撃に備える抑止力の必要もなくなり、核・ミサイルなど不要となり、非核化される。それが道理というものだろう。
 だから、その道理にたった方法でやるしかあるまい。つまり、完全非核化は米朝それに韓国と中国(朝鮮戦争参加国)も加わって和平協定を締結して朝鮮戦争が完全に終結し、敵対関係を解消されて、はじめてそれは実現可能となる。それに伴って(アメリカとともに)日本も北朝鮮との間に敵対関係が無くなり、日本が過去(植民地支配)の清算に踏み切れば関係は正常化し、拉致問題の解決も進展することになる。
 それが道理なのであって、「かけ引き」とか「取引き(要求に応じれば『見返り』を与える)」などという筋合いのものではないのである。
 北朝鮮問題は、そのような道理と相手に対するレスペクトがないかぎり、自国ファーストで自国民の感情や利害が先行し、相手国民の思いに心を致すことなく、圧力による「ごり押し」や「取引き」「かけ引き」だけではけっしてうまくはいくまい。

 韓国の文大統領は南北首脳会談で(「板門店宣言」に)朝鮮半島の非核化とともに休戦状態にある朝鮮戦争を年内中に終戦宣言を行うとし、停戦協定を平和協定に切り換えることにも言及している。

 日本のマスコミでも珍しく、今日6月6日朝日新聞が(オピニオン欄・「耕論」に「世界史の中の朝鮮戦争」と題して)朝鮮戦争のことを取り上げ、米朝首脳会談で朝鮮戦争「終結」の可能性があるとして3人の専門家・教授のインタビュー記事を掲載している。その中で菅英輝・九州大学名誉教授が「朝鮮戦争は・・・・その戦争が終わるかもしれないいま、大きな歴史的文脈で米国の論理をとらえ、日本が取るべき道を考える必要がある」と語っている。又、山本昭宏・神戸市外国語大学准教授は「冷戦後も朝鮮半島の分断が続いたことを、日本の政権は利用してきた。事あるごとに、北朝鮮という格好の「敵」に言及し、ナショナリズムを喚起して、国民の支持を『調達』してきた」、「米朝首脳会談で、朝鮮戦争が「終戦」したら、一番困るのは日本かもしれない。自民党政権は、会談後も北朝鮮の脅威を強調し続けるのでは」と。 
 そうか、だから日本政府は朝鮮戦争の終結に歓迎を示さないのか。そして、「そんなことよりも、とにかく、拉致した日本人を還せ、核・ミサイルを放棄せよ、それに応じない限り『最大限の圧力』をかけ続けるまでだ」ということなのだろうか。それで拉致被害者は還ってくる、核・ミサイルも放棄する、のだろうか?

 トランプ大統領は4日後の米朝首脳会談を控え、訪米した安倍首相との会談後の記者会見で「朝鮮戦争の終結に関する合意を結ぶ可能性がある。それが最初の第一歩になるかも」と語っている。まさに「我が意を得たり」の感。(尤も、トランプにとって本願は北朝鮮の完全非核化だが、その方法や時期など一回の交渉だけで一挙に決着をつけるのは非常に難しいが、平和協定は別として、とりあえず終戦宣言と合わせて言葉の上での非核化宣言なら合意は簡単だとか、国内で政権の信任投票でもある中間選挙を控えて自国民に「歴史的成果」をアピールする等の思惑があるとはいえ)道理に適った判断には違いあるまい。さて12日の会談はどうなるかだ。
 それにつけても、北朝鮮が非核化に応じれば「体制保証」してやるとか、安倍首相のように「北朝鮮が正しい道を歩むのであれば・・・・」といった上から目線ではうまくはいくまい。


2018年06月20日

米朝首脳会談―今こそ日朝首脳会談の時

 今回の米朝首脳会談でトランプ大統領は北朝鮮に対して(完全な非核化を行うならばとして)安全の保証(休戦協定を平和協定に切り換えること)を約束し、キム・ジョンウン委員長は朝鮮半島の完全な非核化に対する「揺るぎない決意」を表明した。
 今後は、①非核化についてはCVID(完全かつ検証可能で不可逆的な非核化)と期限や方法など具体策の協議と合意、②朝鮮戦争の終結の平和協定の締結、これらが課題となる。

(1)保阪正康氏の論評
 16日付け毎日新聞・オピニオン欄シリーズ保阪氏正康の「昭和史のかたち」に、その保坂氏(ノンフィクション作家)の論評が出ていた。
 「米朝首脳会談の核心―朝鮮戦争、休戦から終戦の段階に」と題して、次のように書いてあった。
 それが「世紀の歴史会談になるか否かは、実は北朝鮮の非核化や米国による体制保証にあるのではない。もっと重要な点は朝鮮戦争になんらかの形でピリオドを打つ、それが歴史的会談のゆえんではないかと思って注視してきた。しかし、共同声明にそれはなかった。惜しまれる。」
 朝鮮戦争の休戦協定(1953年)では「朝鮮からの外国軍の撤退や平和的関係維持のための『高度な政治会談を開催する』ように求めてもいた。」「しかし、現実には、軍事境界線が『l国境』とみなされ、政治会談や平和協定移行への動きは65年間なかったのである。12日の米朝の首脳会談は、その意味ではまさに画期的であった。」「結果的に(平和協定への)署名までには至らなかったにせよ、平和協定は北朝鮮の非核化、米国による体制保証の前提でもあり、この方向が確認されたこと自体、朝鮮戦争は休戦から終戦の段階に入り、いわば両国間の戦争状態は終わったとの言い方もできるであろう」と。
 どうやらこれは、当方がこのブログに書いた評論、前回の『北朝鮮問題は過去の歴史に向き合って』と軌を一にする論評のようだ。

 尚、柳澤協二(元内閣官房副長官補)はサンデー毎日6月24日号で次のように述べている。
 「朝鮮戦争を終わらせる」、それで「構造的な対立関係は解消」され、北朝鮮にとっては「滅ぼされる心配も、核を持つ必要もなくなる」。そして「核放棄が不可逆的な流れになる」。以前(1954年)のような「枠組み合意」と違って首脳間の合意であり、簡単には後戻りできない重みがある」と。

(2)今こそ日朝首脳会談の時
 米朝首脳会談の実現で対話路線がスタートし、これまでのような火を噴きかねない極度の緊張から緩和へ(アメリカは米韓合同軍事演習を中止に踏み切った)。
 そこで、日本も(これまでアメリカに合わせて、否、むしろ「対話のための対話は意味がない」などと言って、より強硬に「最大限圧力」をトランプ大統領にけしかけてきたかのようだったが、それでは立ち行かぬことになった)この際、対話路線に転換し、日朝首脳会談に踏み切って、拉致問題解決を急がなければなるまい。(米朝会談に際してトランプ大統領に拉致問題のことを是非話しに出して欲しいと頼み込んで、大統領もその旨先方に伝えたというが、今度は直接自らが首脳会談に臨み、その件を話し合わなければなるまい。北朝鮮の非核化の問題はアメリカに任せ―とはいっても、核弾頭の運搬手段である弾道ミサイルの廃棄は大陸間弾道ミサイルICBMだけでなく、日本に届く中距離弾道ミサイルも含めた話が必要だが、日本人拉致問題は日本の首相自らがかけあうしかないわけである。)
 日朝間にはこの他にも諸懸案―過去(日本による植民地支配に伴う損害)の清算、国交正常化など―があり、それらをも念頭に「包括的に解決する」立場(小泉・金正日によるピョンヤン宣言で合意した方針)で臨まなければならないが、拉致問題は現在生存中の被害者とその家族の存命に係わる人道上の問題であり、時間的に最優先で取り組まなければならない問題である。
 取り組まなければならないのは拉致被害者の行方・所在の調査・確認から日本への帰還(家族に還す)まで、それらを両国政府の責任で早急に取りかかってもらわなければならない。
 とにかく日朝首脳会談、当面の目標は拉致問題の解決であろう。
(尚、拉致被害者の人数は日本政府認定で17名、うち5人はすでに帰国。
 ところが、北朝鮮側はそのうち4名は入国が確認されておらず、8名は死亡―うち2名の遺骨は返還、他は死亡情報を提供しており、解決済みだとしている。しかし、日本政府はそれら北朝鮮側の死亡認定の根拠は不自然であり、全員生存しているものとして対処。また17名以外にも、行方不明者で「拉致されたのかもしれない」という「特定失踪者」も多数いる。)

 首脳会談といっても、双方互いに「信用がおける人間か」という問題があろう。向こうの若い独裁者(祖父は日本の植民地支配下で抗日独立闘争を指導し、朝鮮民主主義人民共和国を建国したキム・イルソンで、その孫)もさることながら、こちらのトップ(祖父は太平洋戦争開戦当時は東條内閣の重要閣僚で、戦後、自民党の初代幹事長となり、その後首相となった岸信介で、その孫)は、このところ「信なくば立たず」と自分でいいながら、国内ではモリ・カケ問題で信用が失墜している。どうも、それが問題なんだな・・・・・
 それに、首脳同士の信頼関係もさることながら、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼」(憲法前文)という国民間の温かい眼差しもあって然るべきだろう。

2018年06月26日

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我が家の水槽 右にいるのはウーパールーパー(顔だけ見える) 左にいるのはオイカワとタモロコ
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                        大きい方がオイカワ
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 栃木県太田原市の「なかがわ水遊館」(淡水魚の水族館) ピラルクー(アマゾン川に生息)
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                      淡水魚では世界最大級
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                      足利市フラワーパーク

7月のつぶやき                            11198 665
●今日は「遥かな轍」―小椋佳作詞・堀内孝雄作曲、テレビ映画「田原坂」の主題歌だ。田原坂とは西郷隆盛が戦った西南戦争の最後の激戦場。配役は隆盛が里見浩太郎、弟の従道には西郷輝彦、大久保利通には近藤正臣、勝海舟が萬屋錦之介といった面々だった。
 ♪こうとしか 生きようのない 人生がある せめて消えない 轍を残そうか・・・・・♪
 こんなふうに(西郷隆盛なんかとは比べようもない、つまらない生き方だが)生きている、こんな自分を歌っているようなつもりで。 
●今日も歌いながら野道をウォーキング―プレスリーの「アメリカの祈り」。この歌の歌詞は、前半が「ディキシー」というデキシー・ランド(南部)の民謡で南北戦争当時、南軍の軍歌になった歌、中盤は「リパブリック讃歌」で北軍の軍歌になった歌、後半の“All My Trials”「私の試練」は黒人霊歌ということで、3つの組曲になっている。プレスリーが生きていれば、トランプ大統領にこの「アメリカの祈り」の歌を聴かせたかっただろう。「グレート・アメリカ」なんて叫んで アメリカを分断するのはでなく、「南部・北部・人種を超越して人間は一つなんだという魂の叫び」を。
 ♪So hush little baby, don't you cry・・・・・All my trials Lard soon will be over♪という歌詞があるが、不法移民とはいえ、親子を引き裂いて子供を泣かせるようなことはやめよ!


               

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