米沢 長南の声なき声


ホームへ戻る


戦争を無くすには
2023年04月06日

 国連憲章や不戦条約には、国際紛争を解決する手段として戦争や武力に訴えることは否認している。
 日本国憲法9条には、そのことは1項で定めているが、2項には戦力不保持・交戦権否認までも定めている。
 戦争が起こる要因には4つ(①対立・紛争があること、②武器・武力を保持していること、③武力攻撃を仕掛けること、④仕掛けられて応戦すること)あり、それらがあって戦争は起こるのでは。歴史上、文明社会になって武器が作られて戦争が行われるようになり、現代兵器に至るまで、様々な兵器や戦法を駆使して交戦が繰り返されてきた。そして今、又これからも、核兵器まで使われ大戦が行われようになったらどうなるのか。
 9条は、他国とは(①「対立・紛争」はあっても)、戦力不保持で②武器・武力は保持しないこととし、交戦権否認で③(武力攻撃を)仕掛けないことはもとより、④の「仕掛けられて応戦する」こともしない、ということで、たとえ如何なる対立・紛争はあっても武力で戦いを交えることはしない完全に不戦の立場をとっている。
 国連憲章もこのように定め、どの国もそのように(戦力不保持・交戦権否認)すれば、世界に戦争はなくなるはず、なのでは。
 ①の対立・紛争はあっても、②③④がなければ、戦争は起きないし、9条は戦力不保持で、②をなくし、交戦権否認で③はもとより、④もなくすようにしている。つまり日本は、憲法上は他国と如何なる対立・紛争があっても戦争はしないという立場。しかし、実際は「自衛隊」の名のもとに②兵器・武力を保持し、同盟国の米軍基地を置いている。そして③は北朝鮮や中国或いはロシアなどが仕掛けてくることを想定して、④の応戦体制をとっている。ところが、それは北朝鮮・中・ロなどにとっては脅威となり、それらの国の②の軍備強化と軍事対立・戦争の危険を招いているのだが。


ホームへ戻る