(1)ウクライナ戦争の原因
①対立・紛争
ウクライナ国家は以前ロシア帝国・ソ連邦国家に属して、そこにロシア人も居住してきた。
独立後、親ロシア派と反ロシア派(親米欧派―NATOやEU加盟支持)の抗争から内戦
②軍備・軍事同盟の存在
ロシアは核軍事大国
NATOの存在
ウクライナの反ロシア派はNATO加盟を求める
③ロシア軍の侵攻(仕掛ける)
④ウクライナ軍の抗戦にNATOの軍事支援(日本は非軍事支援・激励―首相がウクライナ大統
領を訪問)(2)戦争は戦争でしか止められないのか?
③か④どっちかが降伏するか、侵攻か抗戦をやめるか、しなければ、戦争は続行
国連や第3国の積極的な仲介がない(ロシアにやめろ―撤退せよ―としか言わない)(3)国連の責任
国連はウクライナ戦争を「止められなかった」というより、国連の集団安全保障(戦争抑止)システムそのものが、戦争が起きてしまう原因(*)になってしまっているということ。
その原因を除去するということが国連の責任なのでは。
*その原因とは一般に「戦争が起きる要因」4つ(①対立・紛争があること、②兵器・軍備を持ち合っていること、③戦争を仕掛ける国があること、④仕掛けられた国が抗戦・応戦すること)のうち、国連は③だけ禁じて、②と④は容認している、ということにほかならないのでは?
今回のウクライナ戦争を仕掛けたロシアはそこを突いているのでは?
国連は④を容認し、NATOの存在とその拡大を容認しており、ロシアは隣国へのNATO拡大(加盟)を脅威と感じ(安全保障は、それによって他国を犠牲にしてはならないという「不可分の原則」に反しているとしてNATO側に要求するも拒否されて)ウクライナに対して加盟断念を強要すべ侵攻を強行―はたしてそれがロシアの真の侵攻理由なのかは別としても、少なくともそれが侵攻の口実となっていることは否定できまい。)
国連は憲章を改正して、戦争の要因4つのうち、禁止すべきは③だけでなく、②も④も禁止しないかぎり、戦争はなくせないし、止めることもできまい。(4)日本の責任
日本国憲法9条は国際紛争の解決として戦争・武力行使・武力による威嚇を禁じて③、戦力(武力)不保持で②、交戦権否認で④まで、戦争の要因となるもの①の他は(①は禁じるという筋合いのものではないので、それは別として他のすべては禁じている。それは世界に先駆けて宣言した不戦平和主義の理念であり、国際紛争にはその立場で臨み、国連の安全保障にも、その立場で、憲章の改正と合わせて国連改革に積極的・主導的に臨むべきなのでは。G7yなど米欧に追随するだけでなく。それが憲法前文にある「国際社会において名誉ある地位を占めたい」とする日本国民を代表する日本政府の責任なのではあるまいか。現行の国連憲章で未だに削除されていない「敵国条項」(第2次世界大戦以来の「敵国」扱い)を払いのけ、乗り越えて。