米沢 長南の声なき声


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軍備さえ廃すれば戦争なき恒久平和が実現
2023年03月05日

 いつ終わるともないウクライナ戦争に思う。戦争には殺傷・破壊が伴う(端的に言えば「殺し合い」だ)。その戦争が起こる要因は(1)国家間に対立・紛争があること。(2)武器・軍備を持ち合っていること。(3)一方に挑戦(攻撃仕掛けようとする)意志(意欲)が生じ(掻き立てられ)ること。(4)他方に抗戦(応戦)意志が生じ(掻き立てられ)ること。これら4つがあって戦争は起こる。
 このうちの決定的要件は(2)で、互いが武器・軍備を持ち合っていること。それさえなければ、(1)の国家間対立・紛争はあっても、(3)の挑戦意志も、(4)の応戦意志も生じ(掻き立てられ)ることなく戦争は起こらない。なのに、双方とも武器・軍備を持ち合っているばかりに、武力を行使し合って戦争になる。又、(3)で一方に挑戦意志が生じても、(4)で他方が武器・軍備を持たないか、応戦意志がなければ戦争にはならない。
 ウクライナ戦争の場合は1から4まで全てがそろって戦争が起きて止まらなくなっている。
それに対して日本の憲法(9条)は戦争放棄・戦力不保持・交戦権否認が原則で、(2)の武力・軍備を持たず、(4)の交戦意志も持たないのであれば、どの国も日本との戦争は起きないことになる。
 「武器を取りつつも平和を掲げる現実的平和」論なるものを論じる向きがあるが、それは武器を取って戦い合い殺し合うのが平和のためであるかのように合理化して、「防衛力」(武力)強化を正当化する。そのような誤魔化しではなく、9条の正論(真正の平和・人間の安全保障論)の必要性を自覚し、むしろそれ(9条)を国連憲章にも各国にも「かくあるべし」と世界に押し広げることこそが切望されるのではないだろうか。
 ウクライナ戦争の有様を見て、日本の平和憲法(9条)がいかに大事か、気づかされた。


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