軍備(武力)を持てば、軍事には侵略攻撃に限らず、制裁や自衛のためであれ、次のような危険性を伴う。
軍事―外敵の制圧・撃破・撃退が目的
外敵を想定し、その武力攻撃に対処、もしくはその攻撃を抑止するために敵軍の軍事力(戦力)に優る軍備(実力)を必要とする―軍備競争から必要以上の軍備(過剰軍備)となりがち―大量破壊兵器(核兵器など)・渡洋攻撃兵器(敵基地・領域侵入攻撃、中長距離ミサイルなどによる)
敵の出方を読む(判断)―対峙して緊張、危機迫る切迫状況では即断即決を要し、機先を制して軍事行動・攻撃開始、発射、或いは「攻撃は最大の防御なり」と先制攻撃、その場合判断を誤りやすく、早まって攻撃、軍事衝突から戦争に発展しがち
(新安保法制で決まった「重要攻撃事態」と「存立危機事態」など―「放置すれば我が国の平和と安全に重要な影響を与える状況」だとして、米軍など他国の軍隊を後方支援するため(弾薬提供や給油など)に自衛隊が出動しなければならない「重要影響事態」だとか、「我が国と密接な関係にある米国など他国への武力攻撃が発生し、我が国の存立が脅かされ、国民の生命・自由・幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険」が迫り、自衛隊を参戦させなければならない「存立危機事態」だ、などの認定判断が必要となる―その的確な判断は非常に難しく、判断を誤れば国民が取り返しのつかない戦争の惨禍に巻き込まれかねないことになるわけである。)*12月26日NHKスペシャル「台湾海峡で何が」を見て、そう思った。
日清・日露戦争~第1次大戦~満州事変・日中戦争~太平洋戦争、それに、ヨーロッパ・ロシア・米ソなどの第1次・第2次世界大戦や朝鮮戦争や中東戦争・ベトナム戦争・アフガン戦争・イラク戦争、また近現代の戦争に限らず、古今東西・歴史上、大小無数の戦争にその事例が散見される。