米沢 長南の声なき声


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好き・嫌いの心情が判断基準(その1)
2020年02月05日

当方の場合
<好きな(共感・反りが合う・親近感・信頼感が持てる)人>
 ヒューマニスト、
 博愛心のある人(人を分け隔てしない人)
 思いやりのある人
 弱者・被害者・恵まれない人・敗者の側に立てる人、「弱きを助け、強きをくじく」意識をもつ人
 善人、公正な人、誠実な人(正直―嘘・ごまかしのない人)、「人が好い」人
 モラルを重んじる人―「正直者が馬鹿を見る」ことに怒りをもつ人、善悪に潔癖な人
 自尊心やプライドはあっても、高慢でなく自慢しない人
 個人の自己責任に対して集団の社会的責任や国の責任を重視する人

 このような政治家・政党・論者・メディア(情報源・新聞・書籍など)を選ぶ
   イデオロギー(思想傾向)がこれらを選ぶのではなく、心情がイデオロギーを選ぶ。心情(好き嫌い・快・不快など)傾向は生まれ育ち(境遇)からくるものだろう。

<嫌いな(違和感・反りが合わない・反感・不信感・「許せない」感を覚える)人>
 モラルより実利を重んじる人―実利のために嘘・ごまかし・情報隠ぺい・公文書改ざん等を厭わない人
 詭弁家―巧妙な言い方・話し方でごまかし騙す人、狡賢い人
 モラル・道義的責任を軽視する人
 独善的(自分ファスト)な人、自国第一の愛国主義者
 強欲な人、野心家、功名心の強い人
 強者・富者・高位者に与する人
 身びいき、えこひいきする人
 高慢・尊大な人―エリート主義的傾向をもった人、人を見下すような人
 人を差別する人、差別を容認する人
 競争主義・競争意識の強い人
 自己責任主義者―競争敗者・格差・貧困・不幸は(自らの悪い選択の結果で「自業自得だ」と)自己責任に着せる人

  このような政治家・政党・メディアは選ばない

 これは当方の場合だが、それが逆だという人もいるわけであり、むしろそういう人のほうが多数派だろう。だから、当方の嫌いな政治家・政党・情報発信者の支持率のほうが高い。
 実利主義や実力主義・競争主義を肯定する人のほうが多いということだ。
 「世の中、カネしだい、能力しだい」
 「力が正義」「勝てば官軍」
 競争は社会の活力を生む経済成長・国力発展の原動力。カネと力と才覚のある者が勝って人々の上に立ち、それらに劣る敗者が下におかれるのは当たり前で、しかたのないこと。
 熾烈な競争があって、そこで最大限努力し自らの能力を発揮して勝者となった勝ち組が恵まれ、能力もなく努力もしない者が恵まれない、その格差はあって当たり前で、しかたのないこと。
 資本主義の市場原理に基づいて自由営業・自由競争・自由取引・自由貿易でなければならない―武器の製造・売買であれ原発の経営・稼働であれ。自然や社会の環境維持・正常化だの平和的生存権の保障だのと、それらに規制・制限を加えて企業活動の発展を阻害してはならない。
 ということで、実利主義(ヒューマニズムとか公正だとかモラルだとかにとらわれるよりも実利が優先)や実力主義・競争主義を正当化。(例えば―安倍首相、「桜を見る会」問題で疑惑の追及を受けた質疑で「延々とこういうやりとりをやらなければいけないのは恐縮だ。重大な問題がたくさんあるにもかかわらず」などと答弁。経済同友会の代表幹事・SOMPOホールディングス社長、その国会審議をめぐり与野党に苦言、「時間の無駄。もっと重要な法案がある。何をしているのか」と。)

 このような立場に同調する人たちは、当方の心情からすれば相いれない政治家・政党・論者・メディアの方を評価し支持するのだろう。この国ではかれらが多数派なのだ。


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