古来 島国で農耕社会→ムラ社会―運命共同体
集団互助依存的生活→甘え・寛容、自律性の欠如、無責任性、排他性
ウチ―融和―「和」―「以心伝心」(云わなくとも解り合える→忖度)
情緒的人間関係―「先情後理」(理性より感情が先行)
言葉や論理が曖昧・不明確、主客未分離、主語を省略
ソト(ヨソ)には無関心か敵意
自然災害が多い―自然崇拝・アニミズム(精霊信仰)―八百万神―多神教
神道と仏教の融合(「神仏習合」)、
宗教的寛容、現実主義(現世ご利益を求める)
自然との共生、受容的感性、忍従的
江戸時代―幕府により鎖国政策とともにキリスト教禁止
儒教は(中国からの伝来は仏教よりも早く5世紀だが)武家社会に定着)―封建支配秩序 (「タテ社会」)と幕藩体制の維持に役立つ。
仁義礼智信(五常)の徳目を守れば、父子・君臣・長幼・朋友(五倫)の人間関係がうまくいくと。
権威による「和」の維持
滅私奉公の武士道、忠孝道徳、目上の人を敬い、礼儀を重んじる。
家父長的家族制度 男尊女卑
蘭学など実学
明治以後―日本的伝統に西洋的合理主義(功利主義)を結合
国家や産業・企業の役に立つ人材教育→富国強兵・国力の発展・軍国主義、戦後の産業経済 の復興・経済成長も。
「国家神道」―天皇統治体制の下で皇祖神(天照大神)を祀る伊勢神宮を総本山として全国の神社を階層的に傘下に置く。
「教育勅語」には「君への忠」「親に孝」「義勇公に奉ず」「皇運扶翼」などの徳目はあっても「殺すな、盗むな、嘘つくな」とは書かれていない。
戦後―依然「役に立つ」ための教育―受験教育、知識偏重、詰め込み教育
人間教育・人権教育・主権者教育・平和教育などは疎かに
共同体意識は希薄に―利己主義・自己責任(cf欧米人―個人主義・理想主義)
学校教育―「前倣え」、「云われたことをやる」「社会の答えに自分を合わせる」
自分の頭で考え、意見を論じること(議論)が苦手
現在に至るまでの日本人の特性
集団主義的傾向―ウチの集団への所属意識が強く「和」を重んじ、ソトの集団に対しては無関心か敵意。
風習への因習的服従
「世間」(「周囲の目」「世間体」)を気にする―同調圧力を感じ、
「恥」を意識(周りの人たちから「笑われないように」と)
→「人(他人)に合わせる」「空気(周囲)に流される」「長いに巻かれろ」「寄らば大樹」―自律性の欠如
「普通」にしているのがよい―“T(時)P(場所)O(職務)”をわきまえろ―はみ出すと、「普通じゃない」といって叩かれる
組織の多くは「事なかれ主義」(波風を立てない、事を荒立てない、摩擦やもめごとを避け、平穏無事でありさえすればよい)―相互監視、「忖度」し合う
(cf欧米人(キリスト教徒)は「神の目」しか気にしない―自律性―個人主義)
先情後理―感性や心情を重視(cf欧米人は論理的で合理性を重視)
哲学的思考(物事の本質を掘り下げて考えること)が苦手で、物事の本質や生命現象や自然現象の根本原理に対する探究心・理解に欠ける
実利主義(役に立つかどうかを優先・判断基準)(現実主義)
ご都合主義―宗教は多神教(神道・神仏習合・「クリスチャンでもないのにクリスマスを楽しむ」など)
タテマエ(原則)とホンネ(自分の都合)を使い分ける
特有の倫理観(道徳意識)―どの民族にも「殺すな、盗むな、嘘をつくな、姦淫するな」などの戒律(仏教の「五戒」や旧約聖書の「十戒」)があり、それを犯すことに対して「罪の意識」をもち、内なる良心に反してはならないということを理由にするが、日本人の場合は、それを「外目に悪いとか、外聞が悪い、世間体悪い」といったように「恥」として意識し(「恥の文化」などと指摘され)、「他人に迷惑をかけるから」とか、「人に不快を与えるから」といったように外的な理由から意識する。(それは人の迷惑にさえならなければかまわない、人目に触れなければかまわないということにもなり、これも「ご都合主義」)高齢者・若者―いずれも受験や就職に役に立つ実利主義教育を受けてきて、人格を磨くとか世のため人のために尽くすとか真善美を探究・創造するとかの志が乏しい。
日本の若者―自分を認める意識が低い。
「自分で国や社会を変えられる」とは思っている者の割合が他国に比べて低い。
消極的―「別に欲しいものはない」―消費も、恋人も(?)
合理主義―行動する前に、結果を先に考える―「ビールって、飲んで何になるんですか?終電がなくなる、それなら初めから飲まない」
自己責任に敏感で、賢くリスクヘッジする(リスクを予測して対応―備える)
国の政策にはあてにしない(諦め)傾向―政治に関心が向かない
―先が見えないから内向きになる
若者の投票率に低さ―「政治への期待がないからではなく、投票したいという政治家が現れていないから」とも。
SNSで―コミュニティーをつくる・・・・#Me Too
「推し」(フアン・応援)の相手が同じ者同士との交流
独自の意見を発信―政治のメッセージも
グローバル化―既存の小さな世界からはみ出し(外に意識がむくように)も道徳意識(モラル)―「外側の目」―世間の目・監視カメラ・法律を気にし、「恥」の意識(cf欧米人―キリスト教―「罪」の意識―誰も見ていなくても「神の目」からは逃れられないとか、内なる良心に背いてはならないと)。
主権者意識・人権意識が低い―主権も人権も「与えられた」もので「闘い取った」という意識が薄い→「お任せ民主主義」
投票―主権者である自分の代わりになって頑張ってほしいと推したて応援して投票―投票した人物や政党に非があれば自分にも責任ありと自覚―その意識が薄い(消極的選択―消去法)
男女格差(ジェンダー・ギャップ)121位―先進国では最低、中国(106位)・韓国(108)以下<参考:朝日新聞1月3日付け「2020どう生きる」
同 15日付け「アドバンス―政治と若者」―トレンド評論家・牛窪恵
同 オピニオン「はみだす力」上―アーティスト・スプツニ子!さん
同 16日付け 同上 下―モデル・看護師・青木美沙子さん>