米沢 長南の声なき声


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普天間は無条件撤去こそが現実的
2019年02月07日

 先日の朝日「声」の『憲法学者は普天間の危険性を問え』で、投降者は「米軍普天間基地の問題解決については『即時返還を求めれば良い』というのは現実的でない」とし、一日も早い全面返還を果たすには辺野古に代替基地を建設する以外にないかのように思っておられるようだ。
 しかし、辺野古沿岸の埋め立てには、その北側海域にマヨネーズ状の超軟弱地盤の存在が明らかになっており、大掛かりな地盤改良工事か、もしくは建設区域と設計の変更が必要となっており、建設費はさらにかさみ、はたしてどれだけかかって、何年後に完成するのか。いつとも分からないその完成を待っての返還実現を当てにする、その方が非現実的なのではあるまいか。
 そもそも、普天間基地は、米軍が占領に際して、国際法(ハーグ陸戦法規)に違反して住民の土地を強奪(彼らを収容している間に一方的に接収)して、そこに建設した基地であり、無条件で返還するのが筋で、辺野古などに代替地を提供しなければ返還できないという筋合いのものではないのである。
 仲井間元知事は「5年以内に普天間基地の運用停止」を約束に辺野古埋め立て基地建設を承認したが、5年という期限はこの2月で切れる。その点でも、即時無条件撤去はけっして無理無法な要求ではないのでは。


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