米沢 長南の声なき声


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2018年05月01日

●この憲法は、これでも旧憲法(大日本帝国憲法)から比べれば、いたって平易に書かれているのだ。旧憲法はカタカナ文語体で言い回しも漢文調であったのに対して、ひらがな口語体で、難しい漢字はできるだけ使わない等。制定当時、その文体・表記について首相(幣原喜重郎)に進言して素案を示した中心人物は山本有三なのだ。ところで山本有三といえば『路傍の石』や『真実一路』の作者だが、少年少女向けに「日本少国民文庫」(16巻)も編纂・刊行。その「少国民文庫」の一巻として『心に太陽を持て』(原作はドイツの詩人だが、山本有三が訳詩)が出され、吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』(当初は山本有三が書くつもりでいたのが、病気で筆が執れなくって、吉野に執筆を託されたもの)もこの文庫の一巻として出版された。
 憲法の前文・条文は、そんなに難しく書いてあるわけではない、ということなんだな。「心に太陽を持ち、唇に歌を持つ」つもりで、 この憲法は歌になるし、歌にして口ずさんで「心に憲法を持つ」ようにすりゃいいんだ。
●憲法には制定者たち(当時、その作業―発案・執筆・審議などに直接当たった国内外の関係者だけでなく、背後にあって世論・民意を醸した国民)の感情と意思が込められている。その文を読みとるに際しては、法文として字句の意味や文意・論理を正しく(正確に解釈)読みとらなければならないのは当然のことだが、それだけでなく、そこに込められている制定者たち・国民の感情・意思をも読み取らなければならない。その感情・意思を無視して、字句だけを追って棒読みし、文意を勝手に解釈したりしてはならず、そこに込められている制定者・国民の感情・意思まで汲み取って読み込まなければなるまい。それが歌になるのだ。

日本国憲法の前文と主要な条文に節(曲)を付けて朗詠した音声が入ってる
     前半は日本語版で、後半は英語版

憲法の前文と条文、それらの背後には当時の人々の(子供だったこの自分、乳飲み子で死んだ弟、その顔を見ずに兵隊から帰ってきた父や戦死した叔父たち)の生き様・死に様と心があった。そこに思いを致し、その心を込めて朗詠し歌ってみた。憲法は国のあり方を「かくあるべし」と規定づけるものだが、その一字一句に人々の心が込められている。その心で朗詠し歌うんだ。

心に太陽を持て 唇に歌を持て
憲法は太陽 憲法を歌にして口ずさむ
嵐が吹こうが 吹雪がこようが
改憲の嵐に吹き飛ばされてなるものか
心に憲法を 唇に憲法の歌を!

    


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