米沢 長南の声なき声


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9条に自衛隊追記でどうなるか
2017年07月14日

 安倍首相は憲法9条に1・2項ともそのまま残しつつ自衛隊を追記するという改正提案を打ち出した。
今までは、自衛隊は、自衛隊法という法律で設置され、憲法で禁止する「戦力」には当たらない「自衛のための必要最小限の実力組織」として、やれることを同法が明示した範囲内で活動してきた。そして何か新たな任務・派遣が行われる場合、政府はその都度説明を必要としてきた。しかし、憲法にそれを書き込めば、それらが単なる追認だけでなく、憲法上の義務となり、憲法上の要請として安全保障や国際平和安全維持の必要に応じて最大限(出来るだけ何でも)措置を講じなければならないということになってしまい、集団的自衛権の限定的行使も追認されたうえに、さらに拡大されることになり、敵基地攻撃も、防衛費の増額も、PKO派遣部隊の「戦闘」も、あれもこれも可能になってしまう。
 いずれにしても、これまでの自衛隊追認にとどまらない、9条の平和主義規定が覆される結果をもたらす改憲となる、ということだろう。


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