米沢 長南の声なき声


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中村哲氏にノーベル平和賞を
2016年09月13日

 NHK・Eテレの『武器でなく命の水を』というドキュメンタリー番組で、NGOペシャワール会の中村医師が、戦乱と大干ばつにあえぐアフガニスタンで大河から水を引く灌漑用水路建設事業を計画し、17年間にわたって現地住民と共に取り組んで、荒野や砂漠を数十万人の命を支える農地に変え、村を再生、その事業のノウハウをアフガン全土に広めるための新たなプロジェクトにも取り組んでいる、その姿に感動した。
 日本にはノーベル平和賞受賞者は唯一人・佐藤栄作元首相しかいないが、この中村氏こそがその受賞者に相応しいのではあるまいか。「憲法9条にノーベル平和賞を」という推薦運動もあり、3年連続で今年もノミネートはされているが。
 氏自身は、それは「医療の延長で、命をつなぐ活動が、結果として、平和でなければならないということに繋がっているだけ」と語っているが、ある所では「僕は憲法9条なんて特に意識したことはなかった。でもね、向こうに行って、9条が僕らの活動をバックボーンとして支えていてくれている」とも語っている。その意味からいっても、彼こそが憲法9条の体現者としてノーベル平和賞に相応しい方なのでは。


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