米沢 長南の声なき声


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「軍事より対話」に賛成
2016年04月07日

 朝日の「声」に、北朝鮮のことに関して二つの相反する投稿があった。「オバマ大統領は北朝鮮と対話を」というのと、「ミサイルに対する防衛万全に」というもの。
 北朝鮮問題にはそもそも歴史的経緯があり、朝鮮戦争前後のいきさつとそれ以来の様々なからみがあって、その核心部分には米朝対立がる、と思われる。
 前者の投稿は、そのアメリカが直接協議を「かたくなに拒んでいる」として「直接対話なしでは互いの疑心暗鬼や不安は解消されない」、「非難や経済制裁をしても、北朝鮮の暴走は止まらない」と。
 なるほどその通りで、ミサイル迎撃態勢などいくら講じてみても、核実験やミサイル発射演習を止めないばかりか、かえってエスカレート。米韓側が、それを挑発行為だとして合同軍事演習(相手側から見れば、それも「挑発」行為)やミサイル防衛システム配備(協議)などで対決しようとしても、その挑発は止まらず、そのやり方では開戦に行き着くしかなくなるだろう。開戦すればたちまち米韓側が圧勝し、勝負は簡単につくだろうが、だからといって、その人的・物的被害は韓国側の方は軽微で日米にはさしたる被害は無くて済むなどという保証はあるまいし、中国などにもその後にわたって深刻な影響がおよぶことになるだろう。
 軍事で「盤石な」防衛体制を築くことよりも米朝の直接協議や6ヵ国協議の早期開催に心血を注ぐことの方が賢明なのでは。


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