米沢 長南の声なき声


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野党には「死ぬ覚悟」を
2016年01月26日

 本紙(朝日21日)の「インタビュー」で辺見庸氏は「安倍は死に物狂い・・・気合の入り方が尋常じゃない」と。それは、首相にとって、戦中・戦後を通じてこの国の運命に大きく関わってきた祖父が戦後憲法に対して「自主憲法」制定を目指した、その意思を受け継いで、任期中に是が非でも実現を果たすべく執念を燃やしているのだ、ということだろう。「それに対して野党には『死ぬ覚悟』なんてないですよ」というわけである。
 そこで思ったのは野党第一党の民主党の態度が定まらないことだ。この間、政権与党の安保法制をめぐる強引な閣議決定や国会運営などによって覆されようとしている不戦平和主義と立憲主義の2大原則は何をさておいても死守しなければならない、という時に、他の野党がその気になって早くから共闘・選挙協力を呼びかけ、学生・学者その他の市民連合の後押しがあっても、様々な思惑から、なかなか協議に入ろうとしない。そのあたりに優柔不断さが感じられてならないのだ。

 最大野党が立てる候補が最有力なのだから、他は、ただ黙って候補者を降ろして側面から応援協力してくれればいい、などと高をくくっているばあいではあるまい。


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