自民党は憲法草案で自衛隊を「国防軍」とし、安倍首相は自衛隊を「我が軍」という言い方をした。自衛隊は軍隊ではなかったはずだが、朝日新聞の投稿にも朝日新聞の投稿にも「軍隊による真の安全保障」、「独立した主権国家として自らの軍隊で国を守る」、「自衛隊は事実上の軍隊」「軍隊として認知すべきだ」、「自衛隊は国に必要な軍隊だ」などと。
しかし、軍隊とはどんなものなのか、
東日本大震災に際する米軍の「トモダチ作戦」―日米同盟を「希望の同盟」だなどと綺麗ごと
日米同盟は中国や北朝鮮・ロシアなどに対する「軍事抑止力」だというが、それは「武力による威嚇」にほかならず。
軍隊は国家(機構と支配層)を守るが、国民・住民を守るわけではない・・・・旧日本軍は沖縄などでそうだった。
曽野綾子「軍隊が国民を守らないのは当然」と。軍隊の特性 ①軍事的合理性―効率性第一(安全性は二の次)
②自己増殖性―肥大化
③危機・恐怖・脅威・敵をつくる
その現実・実態
兵士の暴力性→暴力犯罪、内部でいじめ・・・・国民に牙を向ける
新兵の訓練―殺人マシーン化―人間性・良心喪失・・・・女性・母親を蔑む訓練
「優しい人だった」(撃てと命令されても撃てなかった)のが「殺人鬼」化。
第2次大戦で米兵が戦闘中発砲したのは、全体の15%~20%に過ぎなかった(本来ほとんどの人間には同類である人間を殺すことに強烈な抵抗感があるもの)。それが、その後、米軍は発砲率を上げるための訓練法を開発。そのかいあって朝鮮戦争では55%になり、ベトナム戦争では90%以上になったという。
アレン・ネルソン元米軍海兵隊員の証言「新兵は教官から『お前たちの仕事は何だ』と訊かれ、『殺しだ』と答えさせられる」「訓練では、平和のことなど一切教わらない。日々殺し方を仕込まれるだけ。何も考えず、疑問を持たずに実行し、何のためらいもなく撃て、と」
戦場・部隊から帰還後にPTSD(心的外傷後ストレス障害)に(2013年、アフガニスタン・イラクから帰国した200万人の米兵のうち50万人が除隊後に発症、1日22人自殺との推定値)。