米沢 長南の声なき声


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投票―野党ならどの党に
2014年12月02日

 朝日「声」欄に「野党に期待すべき役割考えたい」として次のような投稿があった。「民主党は野党第1党とはいえ、政権担当能力を欠くという評価が一般的で、政権交代の可能性は低い。だとすれば政権交代のため以外に野党に投票する意味はといえば、それは、投票すればその党を国会における無視できない批判勢力として、政権側に緊張感を持たせて少数意見に配慮した政策運営をさせることが期待できるというところにある」と。同感である。たとえ、その党への一票で政権を奪うことはできなくとも、政権党に対する蜂の一針となり、積み上がってその党の得票率が上がれば政権に対する痛撃となる。その党の議席が増えれば、国会では委員会でも党首討論でも、より多くの質問や論戦の時間と機会がその党に割り当てられ、政権に対してより徹底した実のある対決・論議が期待できることになる。
 さて、改憲問題・原発・消費税・集団的自衛権・秘密法などあらゆる問題で、政権の思うままにさせてはならず、その暴走をくい止められようにさせなければならない。それを野党のどの党に託するか。委員会でも党首討論でも政権に対して最も鋭い、核心をついた質問・論戦が期待できる党はあるはずであるが、それははたしてどの党か。それを見極めることが肝要だろう。


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