米沢 長南の声なき声


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従軍慰安婦問題(加筆版)
2014年09月25日

 以下は10何年も前(1999~2002年)に書いた当方の評論文で、小林よしのり氏が(1998~2002年に)書いたマンガ「戦争論」を読んで、当方の考えを書いた文中の慰安婦問題に関した部分の抜粋。
 マンガは朝日新聞が(1982年に)取り上げた吉田証言(済州島での「慰安婦狩り」なる証言)は真っ赤なウソだと指摘し、それを基に慰安婦問題での日本軍の(関与を否定した)弁護論(免罪論)を論じていたが、それに対して当方は吉田証言は虚偽だというその指摘自体には否定も異議もさしはさんではおらず、(それは既にその6年も前の1992年に歴史学者の秦氏が済州島を調査して以来その信ぴょう性は疑問視され虚偽指摘もなされていたことであり、河野談話も93年に既に出されており、それには吉田証言は「眉つば」だとの判断から使われてはおらず、朝日自身も同証言の裏付けが取れず「真偽は確認できない」として97年以降取り上げるのを止めていたし、)吉田証言はその通りウソで、済州島で「慰安婦狩り」などそのような事実はなかったとしても、という前提で当方は書いている。
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 (最後の方にある13は本題には不要)

加筆―司法(日本の裁判所)による事実認定―1991~2001年、各国(韓国・中国・フィリピン・オランダなど)の元「慰安婦」が日本政府を相手どり謝罪と賠償を求めた裁判10件。
うち8件(原告・被害者35人うち当時10代の未成年26人)の裁判では元「慰安婦」たちの被害の実態(「慰安婦」になった経緯、慰安所での強要の状態など)と日本軍の関与・強制性等の加害事実を厳格な証拠調べをおこなった結果、詳しく事実認定。判決では賠償請求は認められず、最高裁で棄却・不受理が確定しているが、これらは時効や国家無答責など法理論からの理由であって、「事実認定」の部分は覆されていない。
 それらの一連の判決は、河野談話が認めた「慰安所」への旧日本軍の関与、「慰安婦」とされる過程における強制性、「慰安所」における強制使役などを、全面的に裏付ける事実認定をおこなっている。
 個々の事実認定は「河野談話」が認めた「甘言・強圧による等、本人の意思に反して」慰安婦とされたこと、「官憲等が直接これに加担したこと」、「慰安所における生活は、強制的な状況の下での痛ましいものだったこと」を、否定できない事実の積み重ねによって、明らかにするものとなっている。


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