米沢 長南の声なき声


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2014年09月05日

9月のつぶやき                                  6624
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                庭先の芙蓉
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これが一日で終わって
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                 ダリアの季節へ
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●毎日(田んぼ道を散歩しながら)「昴」など7~8曲づつ歌っているが、たまに他人の歌を聴くのもいいものだ。谷村新司。年金生活の身には「結構な」入場料だが、十分過ぎるほど満足のいくものだった。プレガイドでチケットを買った時、言葉を交わした職員の女性から「いい声ですね」と言われて気を良くしたものだが、当方より数段いい声だった。鍛えが違うのだ。目を閉じて聴くと、これまた素晴らしいピアノ伴奏とともに生の声が心に響いて感動もひとしおだった。トークも面白い。家に帰って女房に語って聞かせた。(谷村が言う)「男のストレスは仕事、では女のストレスは?」女房はすかさず「旦那だべ」と言い当てた。谷村いわく、「それじゃ、女がそのストレスを感じないようにする秘訣は?それはね、旦那を飼い犬だと思えばいいのですよ。吠えれば『よしよし』と言って餌をやって黙らせればいいんです」と。座敷の傍らで我が家の飼い犬(ミニダックスフンド)が寝そべっている。俺はお前と同じなのか・・・・
●「内閣改造」―何人か入れ替えて、女性を過去最多の5人も採りたてた、というだけなのに、低落していた内閣支持率はたちまち回復。なんでこうなるの?
 消費税10%に引き上げを前にして、アベノミクスも陰りを見せ、集団的自衛権・秘密法などどうも危ないな・・・と感じてながら、いったい何で?わけわからん。
 インターネットTVの「デモクラTV」が、東京新聞だけが閣僚19人中15人(女性大臣も5人中3人)が「日本会議」という団体に所属している議員だと大きく報じているのを取り上げていた。日本会議とはアジア太平洋戦争を「アジア解放の正義の戦争」と美化して靖国参拝を正当化し、憲法「改正」、天皇元首化をめざしている最大の右翼団体。各県に支部がありそれに所属している自民党などの地方議員は県議会で(山形県議会でも)国会への「憲法改正の早期実現を求める」意見書や請願を採択させている。
 このような日本会議と安倍改造内閣の関係については、1~2の新聞以外にはどのマスコミも取り上げておらず、この内閣はいわば「日本会議」内閣であり改憲・靖国派内閣なのだといったあたりは、国民には全く知らされていないのだ。
 ところで、朝日新聞が従軍慰安婦問題に関して、かつて(80~90年代)報じた吉田某の「済州島で女性たちを強制連行した」との証言。既に90年代中に疑問視されおり、当の朝日も、現地(済州島)取材するも裏付けを得られず、かといって「虚偽だという確証がなかったため、真偽は確認できない」とし、その後取り上げてこなかったという証言を(今年になって4~5月に、済州島内で聞き取り取材を行うも、やはり裏付ける証言は得られなかったとして)今頃(8月5日)になって紙上で(「慰安婦問題を考える―慰安婦問題どう伝えたか―読者の疑問に答えます」という検証記事の中で)「証言は虚偽だと判断し、記事を取り消します。当時、虚偽の証言を見抜けませんでした」と発表した。それに対して池上彰氏も「遅きに失した」と批判。アンチ朝日側のメディアや右派勢力からは、ここぞとばかり朝日に対する集中攻撃があびせられている。
 安倍首相は以前12年11月「朝日新聞の誤報による吉田清治という詐欺師のような男がつくった本がまるで事実かのように日本中に伝わって問題が大きくなった」と発言していたが、ここにきて今回の朝日の検証記事で、少なからぬ人々が、池上氏の言う通り「なんだ今頃こんなことを」と違和感を覚え、中にはそれをさらに曲解して「『従軍慰安婦』とは言っても、それに対して「軍の関与・強制性」など全くありはしなかったし、古今東西どこの国でもある「売春商売」としておこなわれたに過ぎないものを、朝日があんな虚偽証言を基に慰安婦報道をおこなったばっかりに問題が大きくなって韓国その他で国際的な大問題にされてしまったんだ、やっぱり安倍首相の言う通りだ、となった向きもあるだろう。このような「朝日の慰安婦報道問題」も安倍内閣支持率アップにプラスしたのかもしれないな・・・・。
 いずれにしても、吉田証言が虚偽で、朝日の報道が誤報ったからといって、慰安婦問題の国家犯罪性―国策・軍による主体的な関与・強制性―は無かったということにはなるまいに。
 首相の外遊―「訪問国が歴代最多で精力的な活躍ぶり」で得点稼ぎにはなっても、五輪誘致も含めてトップセールスに回り歩く姿は、かつて言われた「エコノミックアニマルぶり」にも見られるんじゃないの?
●安倍首相は「私は日本国民の命を守ります」と言っては中国・北朝鮮をにらんで戦争できる体制を着々と整えようとしている。「この国はおかしくなっている。それを止めずに妻や子を守れるか」、これは朝ドラ「花子とアン」で憲兵の「兄やん」から連行される蓮子の夫(龍一)のセリフだ。そうだ、この国は・・・・・・それを止めずに子や孫たちを守れるか、だよ!
●8月17日新聞に大きく(一面を使った)政府広報「放射線についての正しい知識を」だ出ていた。それは要するに、福島原発事故でまき散らされた放射能の線量(ミリシーベルト)の程度では何ら心配ないのだ。むしろ「放射線について慎重になりすぎることで、生活習慣を悪化させ、かえって発がんリスクが高まるようなことは避けなければなりません。」というわけ。ほんとうにそうなのか。そうだとしたら「な~んだ、原発事故なんかそんなに恐れるほどのもんではないんだな」「原発はいつまでも止め続けていることはない、再稼働したって大丈夫じゃん」「反対を叫んだり、ビクついて避難してる方がおかしい」となるわけだ。
 問題は、これに対して、今に至るも、異論・反論が全く出ていないことだ。


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