米沢 長南の声なき声


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犠牲者ゼロは自慢になる
2014年07月07日

 2日の投稿「犠牲者ゼロは自慢になるのか」に、湾岸戦争で「命がけで戦っている多国籍軍を日本は傍観し」、アフガニスタンなどで「危険な任務に就いている他国の兵士に『日本は一人も殺していない』と胸を張って言えるのでしょうか」とありました。
 しかし、日本人はこれらの戦乱に血税だけで済まして傍観してきたわけではあるまい。NGOや国連職員として丸腰で人道支援活動や紛争処理に当たり武装解除の指揮に当たった人さえもおり、彼らは非軍事・平和国民イメージ故に現地住民に歓迎されてきた。一方米軍や多国籍軍はこれらの地域に平和・人道復興をもたらしたでしょうか。
 日本は先の大戦で他国民にも自国民にも未曾有の犠牲者を出しました。あまりに悲惨なその反省と教訓の上に立って戦争と武力を放棄することを決意し、以後政府の行為によっては戦争で一人の犠牲者も出していない、それは自慢に値することなのではないでしょうか。
 命を惜しまず武器を持って戦いに参加したいという人は、義勇兵か雇い兵として個人的に参加する分にはかまわないとしても、首相が自衛隊員にそうせよと命令し、国民に犠牲覚悟を強いるのは間違いでしょう。


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