米沢 長南の声なき声


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問題は戦争肯定か否定かなのでは
2014年05月24日

 安倍首相は「安全保障環境が一層厳しさを増している」として、いかなる国からの攻撃にも対処できるようにと集団的自衛権の行使も可能とすべく解釈改憲を行おうとしています。
 現行憲法は大戦の反省から「政府の行為によって再び戦争の惨禍を起こることのないようにすることを決意」して定められたものです。
 首相は9条解釈の変更によって武力行使を幅広く容認し「いかなる事態にも対応できるよう、備えをする」、「それによって抑止力が高まり、我が国が戦争に巻き込まれることは」なくなりはしても、「日本が再び戦争をする国になる」とか、「そんなことは断じてあり得ない」といいます。しかし、軍事的「抑止力」は「寄らば切るぞ」式の地雷のようなもので、それが空爆やミサイル攻撃を誘い、かえって戦争を呼び込む結果になるもなるのです。
 むしろ9条こそ戦争抑止規定なのであり、その抑止力を生かし高める努力こそ必要なのに、それを骨抜きにして、武力行使を解禁し「戦争放棄」を捨て去る。それでいいのしょうか。
 人々の中には抑止のための軍事力は必要で、自衛のための武力行使も必要であり、攻撃されれば戦うしかないといって戦争を肯定する向きもありますが、戦争には勝っても負けても悲惨な結果がともなうのです。


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