閉塞感・政治不信が極に達している。
民自2大政党or民自公3党(談合政治)に対して反発(怒り)・違和感をもつ向き、
或は既成政党に対して支持なし層・無党派層が溢れつつある。
これらを引き付けて橋下・「維新の会」が勢いを増し(来るべき総選挙で大躍進の可能性)―みんなの党あるいは小沢新党もそれに連携の手を。
当面は、民自2大政党あるいは民自公3党への人々の反発に乗じて、消費税増税問題と原発問題で、これら維新の会、みんなの党あるいは小沢新党が連携し、社民党までも小沢新党と連携して総選挙に臨むという可能性がある。
しかし、民自公・「維新の会」・「みんなの党」・小沢新党はいずれも改憲派―国会ではこれらが改憲発議権を有する3分の2以上を制する可能性が高い。
これに対抗する護憲政党―共産・社民2党は(両党間には互いに相手との違いを強調して、自分たちの方が正しいとして譲らないセクト主義の傾向があり、人々からも、共産党に対しては根強い反共意識からネガティブなイメージがもたれ、社民党に対しては共産党を敬遠して自公民のどちらかにブレてくっついてきたという日和見的なイメージをもたれて)あまりに弱小で、「いいことを言っているが、あまりに力が弱い」と見なされ、メディアが取り上げてくれないし、「受け皿」としてはどうも頼りがいがなく、期待がもてない(と思われている)。
そこで、新党―例えば「緑の党」のようなものを結成し(現在、中沢新一氏らの「グリーンアクティブ」とか、すぐろ奈緒氏らの「みどり未来」などのグループが結成されており、後者は7月中に党結成の運びにしているようだが?)、これを結集軸として共産・社民とともに護憲連合が結成されればいいのでは?
その共通項は「①護憲②脱安保③脱原発④脱消費税⑤リベラル(反ファシズム)」。
それぞれの特性:共産党―ブレずに一貫した護憲政策と固い組織ノウハウをもつ。
社民党―護憲・平和・リベラルのイメージを持たれている。
緑の党(護憲新党)―新鮮なイメージをもち、既成政党になじまない 人たちを引き付ける。
この3党がくっつけば、「維新の会」など改憲派連合と張り合える。
それ(3党護憲派連合)ができなければ、共産党や社民党だけでは票は集まらない。「9条の会」など市民運動だけでは、国会で護憲派政党が3分の1以上を上回る議席獲得なしには、改憲勢力に対して力にはならず攻勢をかけることはできない。
怒りと要求を集会やデモにぶっつけるだけでなく、投票にぶっつける(「怒りの批判票」を投じる)、その受け皿となり得る(怒りと要求を十分受け止め、それを代弁してくれる)政党が必要だということ。
今そこに「維新の会」が手を広げて待ち構え、「怒りの批判票」を一挙にかっさらってしまう可能性が高いが、そうなってしまっては共産・社民など護憲派への票が、それに食われてしまい、改憲派のほうが益々膨れ上がることになる。そうならないように、「維新の会」などへの対抗勢力となり得る有力な護憲派新党が、もう一つの受け皿として必要なのでは?いずれにしても、9条をはじめ憲法は、9条の会や護憲ネットなど市民運動だけでは守れないし、共産党だけでも、また社民党だけでも守れないことは確かだ。
もし、守れなかったら、これらの市民運動や政党は存在する意味がない、というものだろう。どうも、そんなふうに思えるのだが。