米沢 長南の声なき声


ホームへ戻る


「都知事を応援する」に違和感
2011年11月17日

 11日の投稿に「宮古市の震災がれきの処理を受け入れた。さすが東京都」とあった。
被災地内で処理しきれない震災がれきは、各都道府県とも可能な限り受け入れざるを得ない状況にあるのだとは思う。東北の本県では受け入れており、当・米沢市にも搬入されている。ただ、埼玉県から搬入した産廃から基準値を超えるセシウムが検出され、その搬入を停止し、未処理の廃棄物を返却するといった事態もあった。
 投稿には、「金で済ます」ことなく「自ら手を汚して助けようとする」都知事と書かれているが、福島県の町に言わば国から「金を出して」もらって原発立地を引き受けてもらい、「自らは手を汚さず」して最大の電力受益を得ているとも言える東京都が、福島の除汚土や汚染がれきの処分場を引き受けるというのならいざ知らず、「岩手産」の瓦礫受け入れを「さすがだ」といって「誇りに思う」というのには、どうも違和感を覚える。
 反対者に対して「原発事故の以前にも放射線は微量に大気中に存在していた。何をいまさら」というが、「福島産」ではない瓦礫を受け入れた都知事を「よくやった」と賛美するそちらの方こそ「何をいまさら」というべきなのではないだろうか。


ホームへ戻る