米沢 長南の声なき声


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消費者の視点からTPP反対
2011年11月17日

 12日の投稿に「消費者の視点」からのTPP賛成論があったが、TPP反対はなにも生産者・供給側の立場からだけではなく、消費者だからこそ反対なのだということ。
 消費者・生活者にとっては、負担が少なく、なにもかも安く買えさえすれば、あとはどうでもいいというわけではないのだ。
 「関税障壁で不当な負担を強いられている」と決め付け、「理不尽な負担から消費者を守る」とか、「高コストのものを狭い国土で生産する必要があるのか」と書いておられる。しかし、それらのコストは生産者・供給側の利益を守るためではなく、ほかならぬ消費者の生活を守るためにこそ必要な負担なのだということ。
 消費者・生活者にとって是非とも必要で守らなければならないものは、世界の食糧危機と国際価格の急騰からの食糧の安定確保であり、検疫・検査による安全性の確保、それに農林漁業による国土環境の保全である。
 関税も非関税障壁も、それらのために必要なコスト負担なのであり措置なのだということをよく認識したうえでTPPは判断すべきなのであって、消費者は、ただ単純に、負担が少なく安く買えさえすればいいというものではあるまい。


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