米沢 長南の声なき声


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政局 どうなるか(加筆版)
2011年02月24日

●予算案は通っても関連法案が通らない。するとどうなるか―予算は執行できず、最悪のばあい役所が閉まる―国民―困る人が出てくる―公務員給与・年金支払いもストップ?(北大の山口二郎教授によれば、アメリカに前例―94年クリントン政権当時、中間選挙の結果、議会に「ねじれ」が生じ、予算が通らなかった、その時、連邦政府の役所はシャット・ダウン)
 日本では、今だかつてそういう事態は経験したことがないという。政治評論家の中島勝氏によれば、特例公債法案が通らなかった場合、4月以降の国民生活や経済運営のどこにどういう支障をきたすのか、よく解っている人はほとんどいないのだ。予算を4割(国債で借金できなくなった分)を削って行政サービスを圧縮し、それではたして国民生活は耐えられるものか、「壮大な社会実験」になるのかもしれない、という。
●菅首相どうするか―解散・総選挙か
          総辞職か
●総辞職のばあい替わり手は?―前原?岡田?それとも外部から田中真紀子?亀井?
●総選挙のばあい、何が争点に―①消費税増税、②TPP参加(貿易の完全自由化)③日米同盟体制の維持・強化(普天間基地の名護移設)、これらに賛成か、反対か。
●総選挙のばあい各党・各派議員どうするか
  民主党―分裂へ―菅・仙石グループ
           鳩山・小沢グループ
           日本維新の会(原口氏ら)?
  自民党
  公明党
  みんなの党
  共産党―消費税増税・TPP・普天間基地の名護移設には、いずれも反対
  社民党―同上
  国民新党
  新党日本
  たちあがれ日本
  新党改革(舛添グループ)
 これらが、離合集散、新党結成へ(政界再編) 
●メディアは、どういう論調を展開するか―主要マスコミは、争点の三つ(消費税増税、TPP参加、日米同盟路線の維持・強化)には、いずれも支持で世論誘導へ。
●総選挙の結果どうなるか
  無党派層・多くの庶民は「どうせ・・・」と、棄権(投票率、激減)
  自民党―比較第一党―公明党その他(民主党分派orみんなの党・たちあがれ日本その他の「新党」)と連立政権
  自公政権が復活したとしても、参院では、自公だけでは過半数をとっておらず、また「ねじれ国会」になる―自民党は公明党以外の他党を連立に引き込む。
●新政権はどのような政策を?
  消費税10%増税と法人税減税を決定
  TPP推進
  日米同盟の強化
   普天間基地の名護辺野古への移設を推進
  
  こども手当は中止
  高校無償化も中止
  農家への戸別所得補償も中止
  高速道路の無料化も中止
  
  後期高齢者医療制度は維持
  派遣労働法も維持
  郵政民営化路線も維持
  大型公共事業の復活
  企業団体献金は維持―「政治とカネ」の問題は無くならない
  
  議員定数削減

  改憲を推進

●喜ぶのは大企業財界・アメリカ政府・官僚
●困るのは恵まれない庶民(弱者)―政治は悪くなりこそすれ、よくならず、閉塞状態は続く。多数派が選んでいる政権には頼れないし、その少数派・弱者に対する虐政には団結して精一杯抵抗しつつ、生活は身内と弱者・少数派同士で援け合いながら、自助努力で確保していくしかあるまい。
●政党政治への不信強まり、ニヒリズム蔓延の危険性あり。


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