米沢 長南の声なき声


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1月のつぶやき(随時加筆)
2011年01月12日

家庭内事故には気をつけなくちゃ
 高齢者の事故死の大部分はそれだという。最近亡くなった谷啓や細川俊之(俳優)も階段で転倒したとか。歳をとると、ももの筋肉などが衰えて、足が上がらなくなって座布団や絨毯につまずいて支える力もなく転倒するのだ、とテレビで言っていたのを女房に語った。その日、小屋の屋根の雪をおろそうと、二階の娘の部屋の窓から跳び下りようとして窓際の本棚に上がろうとしたら、バリ!スッテン。女房が跳んできて、「何だってまず!そんなどごさ上がっつぁねーごで、弁償すんなねぞ!」(転倒した当方より壊れた本箱の方に気がいっている)。
 翌日は車庫のシャッターに頭をぶっつけた。晩めし時、娘が「何したの?その傷」。「半開きになっていたシャッターを、上まで上がりきっているものと勘違いして」と言ったら孫たちからまで笑われた(当方の頭は誰も心配していない)。
 ブルトーザーがかんなで削るように雪をかいていった、その上に後で降った雪が薄く積もっている道路を歩いていて、二度もツルッと滑って転倒した。孫にはお前たちも気をつけろと言ったが、老人になったこの身、せいぜい、ゆっくり、すり足で歩き続けて生きていこう。(ラジオ体操とウォーキングを励行しながら。)
「タイガーマスク運動」に協力したい。が年金生活者の身。人様に贈れる余裕はない。
 孫の財布が当方の居間に置きっぱなし。中には千円札が10枚以上も入っている。当方を除く祖父母と叔母たちからお年玉を2~3千円づつもらったのだろう。そうだ、孫に、「タイガーマスクになったつもりで、そのお金を贈らせるか」。女房は「(彼の)パパは貯金してやると言っていたよ」と言って、その財布を持ち帰らせた。
 当方は、麻生政権の時の定額給付金を当市の「ふるさと応援寄附」で私立高校生への奨学金として贈ったりしたものだが、思わぬ「子ども手当」で家計に余分ができた高所得者の方々は、そのお金をタイガーマスク方式に寄附にでも当ててくれたらいいのに。
 新聞を見ると、当市にもようやく先駆けが現われ、児童養護施設に1万円を郵送で贈った方(「寅年生まれのおじいちゃん」と名のる)がいると出ていた。そうか、それじゃ、と思い立ち、自分の財布のお金に女房からもらってプラスし、同じ施設に(以前、そこで娘が短大の実習でお世話になったこともあって)贈った。「伊達直人」としたためたが、当方は辰年生まれ。そうだ、俺はドラゴン・ジージ?(これは「つぶやき」ならぬ「ねごと」)
●毎朝明け方の寝床イヤホンCD聴きも、クラシック音楽全集に続いてポップス・映画音楽シリーズもひときり付いたので、趣向を変えて、たまたま借りてもっていた綾小路きみまろの漫談を聴いた。女房、口説く。「『けらけら』て、気持悪くて寝らったもんでね。たくもお。ひとのごと考えだもんでねもな」
 やむなく、「きみまろ」は一回で止めざるを得ないことになった。
●亡き父(警察官だったが、斎藤茂吉・結城哀草果らのアララギ派に所属)が遺した短歌
「朝な朝な妻が水汲む井戸の辺に 藁靴はきて雪踏むわれは」(昭和20年作、その後まもなく、兵隊に入隊)
 いま、我が家では、朝な朝な妻がスノー・ダンプで除雪、われは掃除機かけをして、そのあと、近くに住む汽車通勤の婿殿を駅に車で送っていく・・・・歌にはならないか。
●国の問題では、今年の最大の問題は、民主党政権が何月までもつか・・・いや、そんな政局のことよりも、①消費税増税問題②TPP(貿易自由化)問題③普天間基地の辺野古への移設を含めた日米同盟(「抑止力」)強化の問題。
 一部少数野党を除く主要野党、それに主要マスコミ(NHK・朝日など全国紙)はいずれも、それらを肯定しているどころか、むしろ政府に「有言実行せよ」とけしかけている(それらを国民にうまく説得できず、ためらい続けている政府を批判)。
 これらに対しては、我が「声なき声」は、精一杯批判してみせるぞ!

●①宮沢賢治の詩
 「雨にも負けず 風にも負けず 夏の暑さにも負けず
 丈夫な体を持ち 欲は無く 決して怒らず いつも静かに笑っている 
 一日に玄米四合と味噌と少しの野菜を食べ あらゆることを 自分を勘定に入れずに
 よく見聞きし解り そして忘れず
 野原の松の林の陰の 小さなかやぶき小屋にいて 東に病気の子供あれば 行って看病してやり 西に疲れた母あれば 行ってその稲の束を負い 南に死にそうな人あれば 行って怖がらなくてもいいと言い 北に喧嘩や訴訟があれば つまらないからやめろと言い 日照りの時は涙を流し 寒さの夏はオロオロ歩き みんなにデクノボウと呼ばれ 褒められもせず 苦にもされず
 そういうものに私はなりたい」

②ジョン・レノンの歌(イマジン)
 「想像してごらん 天国なんてないんだと その気になれば簡単なことさ 
僕らの足元には地獄はなく 頭上にはただ空があるだけ 

 想像してごらん 国境なんてないんだと そんなに難しいことじゃない
殺したり死んだりする理由もなく 宗教さえもない
 想像してごらん すべての人々が平和な暮らしを送っていると 

 想像してごらん 所有するものなんか何もないと はたして君にできるかな
欲張りや飢える必要もなく 人は皆兄弟なのさ
 想像してごらん すべての人々が世界を分かち合っていると」

③横井小楠の言葉(幕末の熊本藩士、明治政府に出仕したが保守派に暗殺された。当方の大学の同級生の斎藤君が最近送ってくれた彼の文に、この言葉があった)
 「人間というものは、ただ人間の心の充足のために、自分の心のために、あるべきものである。自分の心に忠実であるようにすればいいのである。」

 よーし、この精神でいこう!
(女房は「何を言ってんだか。みんな他人の言葉のパクリだでや。できもしないくせに」とつぶやく)
 彼らの言葉を自分の心に焼き付け、その精神で、出来ることをやろう、というつもりなんだけど。


 


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