米沢 長南の声なき声


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米沢9条の会講演会を聴いて
2008年12月06日

 11月22日すこやかセンターで「米沢9条の会」の講演会がありました。講師は、名古屋「イラク派兵差し止め訴訟」の原告兼弁護団の岡村晴美さん。
 派兵差し止め訴訟は全国11ヵ所で行われてきたが、大部分は、自衛隊派遣が違憲であろうとなかろうとそもそも原告には訴えるだけの権利・利益がないとして却下されて敗訴。しかし、4月の名古屋高裁判決は、憲法判断に踏み込み、派遣は9条1項に違反していると断じ、平和的生存権は具体的な権利だと認めた「画期的判決」だった(但し、訴人本人がその権利を侵害されたとまでは認められず、差し止めも損害賠償も請求は却下され、形の上では敗訴。国側は勝訴したので上告はできず、原告も実質勝訴して上告しないので判決はそのまま確定する結果となった)とのこと。
 田母神航空幕僚長(当時)は、「そんなの関係ねえ」と言ってのけ、イラクでの空自の空輸活動はそのまま続行されたが、11月28日政府は、「イラクの治安が改善した」ことを理由に撤収に踏み切り、防衛大臣は撤収命令を下した。
 しかし海自のインド洋給油活動は延長、海外派兵恒久法も企図されているが、名古屋高裁判決を力にして、これらの派兵推進・改憲勢力と対決しなければならない、との思いを新たにしました。


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