米沢 長南の声なき声


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ゴルフ場より農地を
2008年02月10日

 先日イタリア旅行をしてきた。バスで北から南へと千五百数百キロを走行し、窓外に緑の牧き場の風景がずうっと眺められたが、芝生のように見える緑は麦畑で、ゴルフ場は一つとして見られなかった。ところが日本に帰ってきて名古屋空港から仙台へ向かう飛行機の窓から白銀に輝いて聳える富士山を眺めたその直後、反対側の窓の真下に目をやると濃淡の灰褐色の地上面に、薄茶色の地平は田や畑だろうが、黒ずんだ野山は虫が食ったように禿げて見え、それが間近に何ヶ所も見られた。芝生の枯れたゴルフ場なのだ。
 旅先で中国製ギョーザ中毒事件のニュースが耳に入っていたが、そこでふと思ったのは、日本人は自国の野山をゴルフ場にしてゲームを楽しみ、外国から食材を輸入して食べている。そして食中毒を起こして大騒ぎしている。
 問題のギョ-ザを販売していたのは日本生協連だが、生協といっても色々あり、我が家で購入している「生活クラブやまがた生協」は「国内自給率の向上」「安全・健康・環境」をモットーに、国産原料を主体に国内工場で生産している消費財のみを販売していて、その生協は「かねてから警告してきたことが、ついに現実のものとなった」と呼びかけている。


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