米沢 長南の声なき声


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三分の二再議決は許すまい
2008年01月17日

 2年4ヶ月も前に参院で否決された郵政法案を再議決させるために強行した総選挙で「小選挙区制効果」等のおかげで自派が巧く獲得した3分の2以上多数議席にものを云わせて、自分たちの思い入れだけで国民の大多数はそんなに求めてはおらず反対も少なくなかった新教育基本法・改憲手続き法などの法案を次々押し通してきた。
 それが昨年7月の参院選挙で野党議席が過半数を占めるという事態になって政府案が参院で否決されるようになったら、衆院で再議決するという挙に出、新テロ特措法をとうとう押し通した。
 衆院が3分の2再議決をやれるのは、国民の大多数が切実にそれを求めている場合であり、かつ現在のその議席が、参院選よりもより近い時点で行なわれた選挙で選ばれ、現在の民意をより多く反映している場合に限られる等、必要条件をまったく度外視してそれは行なわれた。
 「給油」自体も、アフガン民衆をはじめ諸国民は、日本に「どうしても」といって求めてなどいないものだ。民衆の眼前で民生復興支援に丸腰で働いている日本人は尊敬されても、米軍その他の軍事活動を洋上で手伝っている日本は卑怯だとしか思われないだろう。
 ガソリン暫定税率延長法案など3分の2再議決をこれ以上許してはなるまい。


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