米沢 長南の声なき声


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平和ボケと教育
2007年12月20日

 一国会議員からUFOについて質問が出て、政府答弁書では「UFOの存在を確認していない」としたが、官房長官は「私は絶対いると思っている」、首相は「私は、まだ確認していません」、防衛大臣は「存在しないとは断定できない以上、存在するものとして対応を検討しなければならないのでは」などと、それぞれ記者団から問われて述べている。
 飛来してくる弾道ミサイルの迎撃実験がハワイ沖で行なわれ、命中・撃墜に成功した瞬間、拍手して喜ぶ実験スタッフの姿をニュースで見かけた。
 「国際貢献」といえば、自衛隊派遣など軍事対応しか考えが及ばない。
 前防衛事務次官は兵器装備品の納入業者からの賄賂・接待でゴルフ三昧に打ち興じていた。「若者には規律を重んじる機関での教育が必要。徴兵制があってもいい」と発言した知事もいるし、「希望は戦争」「私を戦争に向かわせないでほしい」と訴えているフリーターもいる。
 かつて日本人が懲りたはずの戦争の悲惨・不条理を、いつの間にかすっかり忘れ去っている。それこそが「平和ボケ」なのではないか。
 SF戦争ゲームに打ち興じる者たちに、現実の戦争および軍隊とは如何なるものか、その実態をきちんと教える平和教育が必要不可欠なのではあるまいか。


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