米沢 長南の声なき声


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イデオロギー政治からの脱却を
2007年10月04日

 安倍前首相は、彼自身の国粋主義的イデオロギーから「美しい国づくり」とか「戦後レジームからの脱却」を掲げ、在任中の改憲を目指してその手続き法制定を強行した。又その国家主義的イデオロギーから教育統制と愛国心養成を図って教育基本法改変を強行した。外交も「価値観外交」。
 しかし、このようなイデオロギー政治は、それこそ国民の自由と民主主義を縛るものであり、諸国民との平和・共生を損なうものだろう。
 福田首相は、そのようなイデオロギー政治はやらないでほしい。「美しい国」とか「品格ある国家」とか、そんなことよりも、とにかく雇用問題、格差・貧困問題、年金問題など国民生活にとって切実な問題にひたすら取り組んでもらいたい。「希望と安心の国」を掲げられたが、それでよいのだ。
 総裁選に際する討論で、「誇れる国」を掲げていた麻生氏は、「『自虐史観』は私の哲学と合いません」と述べた。それに対して福田氏は「誇れる国にするというのはこれからの問題。過去の過ちを取り上げることを『自虐史観』といって切り捨ててしまうのは問題だ」といった意味のことを述べていた。歴史教科書でも史実をイデオロギーで切り捨ててしまうようなことのないように願いたいものだ。


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