米沢 長南の声なき声


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9条論議は生命の問題
2007年08月23日

 先日15日NHKで9条に関する長時間討論番組(「日本のこれから」)があった。
この討論を聞いて思ったことは、この種の議論には、前提として次の2点の理解が必要不可欠なのでは、ということ。
 一つは、そもそも戦争・武力行使とそれがもたらす結果(効果、弊害、リスク)とはいかなるものか、単に抽象的・観念的な理解ではなく、その具体的な実態・実相をよく知ること。(専門家や体験者から解説してもらって)
 もう一つは、そもそも人の生命の重さとはどれ程のものなのか。それ以上に価値あるもの、もっと優先すべきものに何があるというのか。自他、多数者・少数者、敵・味方に生命の軽重などあるのか。犠牲にしても「しかたない」生命などあるのか。小林よしのり氏が指摘していたが、ガンジー主義とは、自分や民衆がいかに弾圧を受け殺されそうになっても、暴力で反撃はせずに不服従抵抗を貫くというものだが、それが、生命を顧みない、生命を軽んずることになるのか。これらのことも解っておくこと。(哲学者などから解説してもらって)
 この二つのことを解ったうえで議論すべきなのだ。さもないと、事の本質や実態をよく解っていない者同士が、ただ感情的に反論し合って、空しく平行線で終わってしまう。


 


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