米沢 長南の声なき声


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ああ、改憲国民投票法
2007年05月15日

 自公案の国民投票法は国会内外にわたる多くの反対を押し切って参院でも採決が強行され、とうとう成立してしまった。
 そもそも憲法とは、国民が国に対して人権を保障させ権力を制約するために制定されているのであり、時の政権やそれを支持する多数派の都合で簡単に変えられてしまうことのないようにすべきもの。
 ところがこの国民投票法は、自民党政権とその支持派が9条2項削除など憲法を彼らのやり易いものに変えてしまいたいがために、投票数の過半数賛成要件を全有権者のそれではなく、投票総数のそれでもなく、有効投票数の過半数賛成でよいとして最もハードルを低くし、最低投票率も設けずに、賛成が有権者のわずか1~2割台でも成立してしまうこととか、憲法に対して仕事上最も関わりが深く熟知しているはずの公務員・教員の意見表明や運動を規制するなど、幾つもの問題点を付帯決議に検討事項として残しながら法文には盛り込まず、彼らの思惑通りに改憲してしまえるものになっている。
 とにかく国民投票法は成立してしまった。あとは、さしあたり参院選。自公は衆院では既に3分の2以上議席をとっているが、今度の選挙で参院もそうなってしまい、そこで自民党新憲法案が発議されてしまうようになるのか、これから問われることになる。


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