米沢 長南の声なき声


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日本高校野球連盟会長殿          
2007年05月10日

          特待生問題について切なるお願い
 在職中、野球部顧問をしていました。その学校で、春季県大会期間中に選手登録取り消しのみならず、特待(奨学金)取り消し(辞退)を迫られ、授業料を払えず退学をせざるをえなくなっている選手・部員が出てきているという。
 地区・県高野連理事として大会運営に当たっている部長が解任され、大会も混乱に陥っている。
 今回の特待生問題に対する対応はあまりに唐突で理不尽な感を否めません。
 プロ球団からの裏金と、入学して学ぶ学園の公認されている奨学金とは同じなのか。そうだと云うのであれば、あまりに杓子定規ではないでしょうか。
 学園独自の基金による奨学金制度は昔から多くの学校で野球部に限らず他の運動部や学業の面で有望な生徒に対して行なわれており、なにも今に始まったことではないし、特定の学校だけで行なわれているものでもない。
 それが私学に多いのは公費助成が少ないからにほかならない。学校教育に対する公費負担は教育の機会均等原則からして公立と私立とで均等なければならないはずなのに、私立に対してそれが少ないために授業料等が高くならざるを得ない。それゆえ、その軽減が必要な生徒に奨学金を出す特待生制度はあって当然なのである。
 プロ球団裏金問題がいつの間にか特待生制度問題にすり替えられ、選手・部員が出場辞退・奨学金辞退、授業料支払困難となって退学に追い込まれ、夢が絶たれようとしている。あまりに理不尽ではありませんか。
 奨学金辞退・選手登録抹消などの性急な措置は止めるようにさせていただきたい。
是非是非お願い致します。


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