米沢 長南の声なき声


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納得できない特待生問題
2007年05月08日

 目下、高校野球は各県春季大会予選の真っ最中。在職中顧問をしたことのあった学校は一回戦コールド勝ち。快進撃を楽しみに2回戦応援に行ったところ、メンバーががらりと変わって、主要メンバーだったはずの選手たちはスタンドで応援、部長も他の者に変わっていて、もろくも敗退した。一体何ということだ。
 プロ球団からの裏金と、入学して学ぶ学園の公認されている奨学金とは同じなのか。そうだと云うのであれば、あまりに杓子定規だ。
 学園独自の基金による奨学金制度は昔から多くの学校で野球部に限らず他の運動部や学業の面で有望な生徒に対して行なわれており、なにも今に始まったことではないし、特定の学校だけで行なわれているものでもない。
 それが私学に多いのは公費助成が少ないからにほかならない。学校教育に対する公費負担は教育の機会均等原則からして公立と私立とで均等なければならないはずなのに、私立に対してそれが少ないために授業料等が高くならざるを得ない。それゆえ、その軽減が必要な生徒に奨学金を出す特待生制度はあって当然なのである。
 プロ球団裏金問題の特待生制度への問題のすり替え。特待選手が何で試合に出られないのか納得できない。


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