米沢 長南の声なき声


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9条あってこそ独立国家
2007年05月05日

 先日の投稿に「真の独立には自衛権明確に」というのがありましたが、投稿者はそこで「世界の現実を見れば不当・不正な国際紛争は絶えない。」「不当な侵略に対しては・・・」などと抽象的一般論から「自衛のための武力行使の憲法レベルでの法整備がなされるべきだ」として改憲論を提起しておられる。
 しかし実際問題として、これから我が国に対してそのような紛争や侵略を仕掛けてくる国などどこにあるというのだろうか。現在、拉致問題を起こし核・ミサイルの開発・保有を強行している国があり、島の領有権や海底地下資源の帰属問題など我が国との間に係争問題を抱える国はあるが、それらに対しては外交力あるいは警察力で対処しなければならないことはあっても、そのような係争問題や違法行為を以て武力行使が必ず必要となるから9条を改正しなければならないということにはなるまい。そのような軍事規制の撤廃と戦争解禁の改憲を許せば日本国民の信義に対する諸国民の信頼が失われて警戒を生む結果になり、大きな国益の損失につながることになるだろう。
 また、独立国家なら、超大国との軍事同盟に依存・追従することのない自主外交力と国連協力など独自の国際貢献力こそが必要だろう。


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