米沢 長南の声なき声


ホームへ戻る


最低投票率の規定は必要だ
2007年04月22日

 憲法を改正するには、今の憲法のままでは日本社会や国民生活がもう立ち行かなくなっているからという切実感からの、改正を求める国民の声の大きな盛り上がりと国民過半数の賛成投票がなければならないわけである。
 それが、無関心な人が多くて棄権が多いとか、どっちつかずで態度が定まらない人の白票が多くて、賛成票が有権者はおろか投票総数の過半数にも満たないなどという状態では、改憲はなされるべきではあるまい。
 普通の選挙のように、「どうせ誰が選ばれても変わらないから」などといって棄権するのとは事が違い、平和的生存権や自由・人権など国民にとっては子々孫々にわたって運命を左右するような憲法改正に際して棄権し或は白票を投ずるのは、賛成・反対どっちでもいいからと他人に委任しているわけではなく、必ずしも切実には改正を求めてはいないという一つの意思表示にほかなるまい。それが無視されるのでは、1~2割台の少数の他人の意思によって決まってしまう結果になりかねない。
 また、ボイコット運動も反対運動のうちであり、賛成派はそれを陵駕する運動を展開すればよいわけであるが、予め、棄権しても無意味になるようにしてそれを封じるやり方こそ不公正であろう。


ホームへ戻る