米沢 長南の声なき声


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賛成2割でも改憲成立?
2007年03月27日

 13日本紙に、国民投票法案について、「世論調査で5割近くが今国会での成立を支持」とあった。質問は「国民投票の手続きを定める法律を作ることが必要だと思いますか」(必要だが68%)。その後の質問は、法案の中身の問題を抜きにして、いきなり、「法案をいまの国会で成立させるという安倍首相の考えに賛成ですか」で、賛成48%(反対32%)というものであった。
 法案の中身については、その後22日中央公聴会があって、翌日、本紙に「その論点を探る」というやや詳しい解説記事が出た。そこで初めて、この法案では「過半数の賛成」が有権者総数のそれではなく、投票総数のそれでもなく、有効投票総数の過半数とされており、しかも最低投票率の定めもなく、仮に投票率が40%ならば有権者の2割の賛成だけで改憲が成立してしまうことになるなど、重要な問題点が幾つかあることが判った。
 その記事のサブタイトルには「来月13日にも衆院通過」とあったが、それまでに再度の世論調査が必要であり、それには法案の中身について「過半数」の母数はどれがよいか、「改憲成立ラインは?」などの質問を加えて法案の賛否を問い、その結果を報道して民意を明らかにすべきなのではないだろうか。


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