米沢 長南の声なき声


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9条堅持の方が妥当
2007年01月13日

13日の本紙に、「私の視点」・「9条『理想論』で悪いのか」と、「声」・「自衛隊の存在、憲法で認めよ」とがありました。

 一方は、「現実に『法』を合わせるのではなく、『法』に現実を合わせるというのが、法制定の根拠」だと。

もう一方は、「災害や災難はいつどこで遭うか」分からないと。だから災害復興支援隊や、拉致・密輸などに対する国境警備隊といったものは必要不可欠でしょう。しかし「他国が攻めてくる」という場合は、どの国が、どういう場合に攻めてくるのか。その国は、こちら側が何か仕掛けないかぎりは、攻めてくることはあり得ないとか、どうすれば暴発を回避できるか、とかは前もって分かることであり、説得・交渉(取引)などによって回避できることであって、それを自然災害や災難と一緒に考えるのはおかしい。

 現実は、超大国が圧倒的戦力を以てしても、武力行使は結局失敗だったということ、それでも我が自衛隊は、憲法のおかげで戦闘の犠牲者は一人も出していないということである。

 このような現実を踏まえれば、我が国民にとって国を守る最善の方法は、現行の非戦憲法を堅持し、「平和国家」として諸国民の信頼を維持し、非軍事・平和的国際貢献に徹することなのではないでしょうか。


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