米沢 長南の声なき声


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教育基本法「改正」で孫が心配
2006年10月05日

 私は戦争中幼児期を過ごしたが、戦争が終わって小学校に入ってからは不安といえば転校を3回したそれぞれ初日ぐらいのもの。中学・高校ではテストや番付があり、特に高校では惨めな思いをし、進学・就職の不安はあった。

その私は私立高校の教師となった。教え子たちの中にも色々あったが、我が子には学校でトラブルや不祥事など親として深刻に悩んだことがあった。その我が子たちも成人して一人は幼児教育、もう一人は精神医療に携わっている。勤務校では建学精神と教育基本法を念頭にしてやってきたが、人格の完成、教育の自由・機会均等などを掲げる基本法に問題があると思ったことは少しもない。それどころか基本法に反して加えられてきた行政による教育内容への介入・統制と競争・序列化などその方に問題があると思っている。それが今や安倍政権によって「教育再生」と称して基本法の方が変えられようとしている。国を愛する態度を養うこと等を目標とし、それに相応しい教科書を使わせたり、儀式で「君が代」を必ず歌わせるなど教育内容への行政による介入・統制は無制限となり、競争・選別教育で先生方・親そして子どもたちの不安やストレスはますますひどくなるだろう。孫たちが心配でたまらない。


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