米沢 長南の声なき声


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対「北」国連決議と「対話」路線
2006年07月20日

 昨年1月本欄に「国連決議求め・・・」なる投稿を掲載して頂きましたが、その対北朝鮮非難決議が今回安保理で実現し、望んだとおりになったという思いです。

 ところで、19日の本紙によれば、小泉首相がブッシュ大統領に米朝直接対話を促していたとのことで、大統領は「私に正面から(米国の方針に)反対意見を言った首脳はあなただけだ」と述べたものの「直接対話に応じれば、北朝鮮の術中にはまることになる」と云って、それに乗ろうとはしていないとのこと。一方、首相はミサイル発射があった翌日、記者団の「北朝鮮との対話は可能か」の質問に対して、「対話なしということは武力行使ですか。ありえない」と答えていた。首相が「対話」路線にこだわる、この点は大いに評価するものです。

このところ、にわかに「圧力」路線が勢いを増し、経済制裁だけならまだしも、ミサイル防衛システム整備を急ぐべきだとか、敵基地攻撃論が持ち出されるなど軍事対応促進論に傾きつつある中で、首相が「武力行使はありえない」と言い切った、この一言は気に入りました。

願わくば、首相在任中、「北」に協議への復帰を働きかけ、何とかして「対話」再開にこぎつけて、交渉を動かしてもらいたいものです。


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