米沢 長南の声なき声


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改憲と教育基本法
2006年05月31日

 私は終戦直後に小学校に入学し、新憲法と新教育基本法でずうっと教育を受け、教員になって教育に携わってきた。在職したのは私立高校であったが、職員室に教育基本法の「教育の目的」など、その条文を大書して貼り出したり、生徒会誌に「私は諸君たちに何に基づいて教えてきたのかといえば、それは教育基本法のこれだ」と書いたりしたことがあった。

 数年前に退職したが、孫は来年小学校に入学する。

自民党の新憲法草案と教育基本法改正案を現行のものと比べて読んでみたが、概して云えることは、「改正」の基本方向は、憲法の方は、国権に対して軍事などの規制を緩和、国民に対しては、国を支える責務を課し、公益・公の秩序に反してはならないことなど国民に縛りをかけるものに変質、教育基本法では、国が教員や被教育者に「国を愛する態度を養う」など目標を課し、法律に基づいて教育に介入、統制を加えるものに変質している。

我が子・孫たちは競争社会で自助努力・自己責任で生き、国がやること、やれということには黙って従い、軍事にも協力しなければならないという戦々恐々とした世の中に生きなければならなくなるのかと、気が気でない今日この頃である。


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