米沢 長南の声なき声


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政治家の言動と子供の教育
2006年02月09日

 親や先生が子供に教える場合は、やって良いこと悪いこと、言って良いこと悪いことを、よく言葉を選んで教えようとするものだ。「どうして?」と訊かれ、時には「だめなものはだめ」といって結論だけを教える場合もある。

 けんかをしてはいけない。いじめてはいけない。人様の言うことは聞くものです。お金は働いて得るもの。等々。

 ところが、親や先生などよりも偉いと思われ、国民の指導者ともいうべき政治家だが、彼らの口から、親や先生が言うのとは違うことが語られる。国会議員になる前、勤務実態のない会社から厚生年金を支払ってもらっていたことを「人生いろいろ、会社もいろいろ、・・・」と言って済ませたあの言葉。そして最近の外相のあの言葉。「世界でけんかが一番強い国はアメリカ。・・・日本はいじめられないようにけんかの一番強いやつと手を組んだ」「中国が言えば言うだけ行かざるを得なくなる。タバコを吸うなと言われたら吸いたくなるのと同じこと」。

 これらの発言は自らの行為と現実を合理化した言い方だが、親や教師は、それは「けっして正しいあり方ではないのだよ」と、はっきり教えるべきだ。子供たちも、この国も、何とかまともになってもらわねば。


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