17日、首相は靖国神社に参拝した。その翌日には、101人もの国会議員が「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」の名の下に、大挙して集団参拝した。
一方は、「男が一旦こうと思ったことは、誰が何と云おうと最後まで信念を貫き通すのだ」とばかりに強行した。郵政民営化法案もそうである。「ブレない」ことが国民からうけているのだ。それに、近隣諸国民も根負けして、或はもうバカバカしくなって、あまり騒ぎ立てなくなる。それを待っているのだ。
他方は、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」である。
いずれにしても、ひょっとして「意地が通れば道理が引っ込む」というか、「ごね得」の結果におさまるのかもしれない。
しかし、ズルい。ふてぶてしくもこざかしい。国民皆が許しても、私は許すまいと思う。道理に合わないことを、そのようなズルいやり方で押し通そうとする。ましてや、日本軍国主義のために犠牲になった幾多の日本人およびアジア諸国民の物言わぬ人々のことを思えば、到底許すことはできない。それこそ「誰が何と云おうと」である。