米沢 長南の声なき声


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なんという恥さらし
2005年07月15日

 中山文科相は講演で、従軍慰安婦問題に関する自らの発言に対して一学生から寄せられたメールを紹介したという。「(慰安婦は)戦地にある不安定な男の心をなだめ、一定の休息と秩序をもたらした存在と考えれば、プライドを持って取り組むことが出来る職業だったという言い方も出来る」というメールで、大臣は「感銘を受けた」と。

 この学生は、実態をよく知った上で、また、当時、婦女売買禁止条約があったことなども承知の上で、このようなことを記したのだろうか。当時「軍慰安所従業婦」などの言葉はあったし、慰安所に連れて行かれて人身拘束され、相手を拒むことが出来ない状態で身体を買われてもて遊ばれる、という実態は厳然として存在した。兵隊たちはそのお陰で心の休息を得、規律を犯さずに済んだ、というわけか。この学生ならば、もし自分が、慰安婦になっていたら、お国の兵隊さんために、「プライドを持って」取り組んだかもしれないが、当時日本人女性であっても、「プライドを持って・・・」などという者が、果たしていただろうか。まして外国人女性が、である。

 早速、中韓両国外務省から非難がきて、「恥知らずな発言」だと。

だいたい、歴史教育でも従軍慰安婦問題をきちんと取り上げて教えないから、この学生のような性道徳に無感覚な日本人が生まれるのではないのか。


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