米沢 長南の声なき声


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東条氏の見解に対する疑問
2005年07月04日

 東条氏(元首相の孫)が民放テレビの異なる番組に出演して語られた話を2度聞きましたが、その見解は、「あの戦争は自衛戦争であり、それを犯罪として裁いた東京裁判は不当」「濁流のような大きな流れにあって、戦争を止めようとしたが、できなかった」「天皇を守るため、責めを一身に負って処刑されたことは名誉」「サンフランシスコ条約11条は『判決』を受け入れることを認めたものであって、『裁判』そのものを認めたわけではない」「昭和28年の国会決議で『戦犯』扱いは解かれた」というもの。

 しかしこれらは、いずれも国際社会では(日本人の勝手な解釈・独断だとして)通用せず、国内でも、それは受け入れ難いという人たちは(東条陸相の戦陣訓を守って捕虜となることを拒んで集団自殺をしたサイパンや沖縄の人たちをはじめ)沢山おられます。

 氏は、「国内では天皇と国民に対して責任はあるが、国際的には罪人ではない」といい、中国をはじめアジア諸国民に対する責任には一言も触れられていない。そして靖国神社は、彼ら「敵国」犠牲者、それに同国民でも民間人戦没者は祀ってはいないのである。これらの点はどうなのでしょうか。


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