米沢 長南の声なき声


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首相参拝には、やはり配慮を
2005年06月18日

 私の父は復員してどうにか帰ってきましたが、4人の叔父が戦死しました。肉親が国のために犠牲になって靖国に祀られているその遺族の方々の、首相に参拝に来てほしいという気持はわからないではない。しかし国の内外には、そこに祀られていない数多くの戦没者がおられるのだということです。戦災にあわれて亡くなられ、国から遺族年金など補償は一切なく、お悔み一つとしてもらっていない方々は沢山おられます。それに日本軍から侵略されたアジア諸国には遙かに多くの犠牲者がおられるのです。その遺族たちは、日本の首相に、何をさしおいてもその国へ追悼に来てほしいと思っているのでは。その方々のことも考えるべきなのではないでしょうか。首相にわざわざ参拝に来てもらうとすれば、罪無き人々を殺した側の顕彰施設と謂われもなく殺された側の追悼施設のどちらに来てもらわなければならないのか、と考える人もいるのです。


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