米沢 長南の声なき声


ホームへ戻る


それとこれとは別か?
2005年04月23日

 隣国の反日激化の沈静化に苦渋し、首相がジャカルタに集まった各国首脳を前に過去の侵略に「反省とお詫び」の言葉を述べたそのやさきに、国会議員が大挙して靖国を参拝した。
 その政治家たちは参拝批判に対して「それ(戦争の肯定)とこれとは別だ」と言って受け流すか突っぱねる。
 しかし、靖国といい、歴史教科書といい、それらの問題は教育基本法・憲法の改変と底流でつながっている一連の動きとして見られるもので、特に憲法の9条は、近隣諸国にとっては、安全保障上、侵略の再発防止の保証をなすものであるが、肝心のその「戦力不保持・交戦権否認」が削除されるという一大事に関わるものなのであって、単に過去にとらわれているだとか日本の国内問題だといって済まされるような問題ではないのである。
 言葉と行動を使い分け、相手の神経を逆なでするようなことはもうやめるべきだ。


ホームへ戻る