米沢 長南の声なき声


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山形県議会議長殿―戦争を美化する教科書不採択請願
2005年04月01日

 先日県議会で、ある問題を積極的に取り上げた教科書の採択を求める請願が採択された。議会がそのような請願を採択するのであれば、私は次のような請願をしたい。
 「戦後60年、戦争の悲惨にたいする記憶が薄れ、それを体験的に知る世代が少なくなってきた今、その記憶を、次代を担う子どもたちに正しく伝え、あのような悲惨が二度と繰り返されないようにし、子どもたちが世界のどの国民とも仲良く平和の世に暮らしていけるようにするうえで歴史教育は極めて重要なものとなっている。
 ところが、その記憶の薄れに乗じて、ある種のイデオロギーからその戦争を肯定し、教科書から、それが近隣諸国民に与えかつそれによって自国民が被った悲惨な事実を「自虐史観だ」と称して意図的に省き、戦争を正当化・美化するような教科書が出版されている。
 そのような教科書で歴史教育が行われたのでは、60年以前に国民が被ったあの悲劇(第二次大戦での本県戦没者は約3万3200人)、近隣諸国民に与えたあの惨害を子どもたちの前途に再び呼び込む結果になりかねない。
 よってそのような教科書は、山形県内各校の使用教科書として、くれぐれも採択しないようにすることを請願いたします。」


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