米沢 長南の声なき声


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前文の戦争の反省は自虐的か?
2005年03月04日

 第9条(戦争放棄、交戦権否認)は、いったいなぜそのように定めたのか。
 それは、前文に「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないように・・・・
この憲法を確定する」とあるところから明らかなように、原爆の洗礼をうけ現代戦争の破滅的結果を身をもって知ったことと、自国民310万人もの犠牲者をだしたこと。そして何よりも、東アジア諸国に犠牲者2000万人以上といわれる未曾有の惨害をもたらしたことにたいする痛切なる反省からにほかならないだろう。それで日本国民は政府にその過ちを二度と繰り返させてはならないと。
 ところがそれを前官房長官は(衆議院憲法調査会で)「自虐的だ」として前文の全面改定を主張されたそうであるが、本当にそういうものなのか、被害国であるアジア諸国民はどう思っているのか、「信義」に反することにならないのか、そこのところをよく確かめた上でなければ、むやみに改憲するようなことがあってはならないと思うのだが。


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