米沢 長南の声なき声


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ブッシュ大統領の言う「自由」とは
2005年02月05日

 大統領は、「平和は過激主義が育つ環境を一掃することによってのみ達成される」と言っておきながら、「圧制とテロの台頭を防ぎ、憎悪を希望に置き換える唯一の力は、人類の自由の力だ」と言うのみで、「欠乏からの自由」には一言も言及していない。

 それに、「自由の力」というが、大統領の言う「自由」とは「力の自由」であり武力行使の自由であって、それは「テロの自由」にもなってしまう。 「自由」を奉じてイラクに侵攻し、フセイン政権を潰滅させた。それを「解放軍」として迎えた向きもあったが、米軍の攻撃で家族が殺され家を失った人々は、恩義よりも怨念、ひいては復讐心をもつ。それが反米武装勢力となりテロリストとなる。かつてナポレオンは「自由」を掲げてヨーロッパを制覇し、当初は解放軍として民衆から歓迎されたものの、やがて敵視されるようになり諸国民から追い払われた。

 アメリカは「自由」を掲げてベトナムに侵攻したが、やはり追い払われたのではなかったか。


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