米沢 長南の声なき声


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NHK番組編集への圧力問題に思う
2005年01月25日

 報道の自由とは真実以外に何ものにも縛られないということであり、また教育の自由とは真理以外の何ものにも縛られないということであって、いずれも政治権力から自由でなければならないということである。これらは国民に知る権利を保障し、学習権を保障するということでもある。

 公共放送の教育番組といい、公教育といい、それらは国家が国民を教化・教導する手段ではないのであって、国民が真実・真理を知り学ぶ手段なのである。

 公共放送や公教育の「公正中立」とは、(例えば天動説と地動説を)政治的・イデオロギー的に左右どちらかに偏することなくバランスをとって放送するとか教えるということではなく、真実・真理に忠実であってそこからかけ離れてはならないということであろう。

 こうした立場にたって行われるべき放送や教育にたいして、政治家あるいは彼らに釈明する放送局側がその政治的見地から「公平性・中立性」を守るとか「偏らない」と論評するのは、「公正中立」をはきちがえている。

 また、政権党議員を主として「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」などという団体が結成されていること自体、学校で歴史教育にたずさわった分には圧力を感じてしまうが、それは私だけなのだろうか。


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